【ボルダリング部レポート】大会前の追い込み練習!

今回はボルダリング部の練習風景をお伝えします。

現在、ボル部は大事なコンペを控えて追い込み練習を行なっております。

コンペはTNFC

TheNorthノースFaceフェイスCupカップです!

昨年のTNFC神奈川予選のワンシーン。
写真は大会の公式アカウントでも紹介された渋谷選手!

TNFCは国内コンペの最高峰。

名だたるプロクライマーたちをはじめとして、国内屈指の実力を誇る選手たちがこぞって参戦する由緒正しい大会です。

そんなTNFCの神奈川予選が2月10日に迫った現在、ボルダリング部の練習は一段と熱を帯びてきております!

今回はそんな全国行きへの切符獲得に挑む中学生たちの青春ドキュメンタリーをお届けします!

ひとまず練習前にストーブ周辺で温まる部員たち。
熱いです!

30秒間インターバル

練習前にはいったん集合。

目的意識を持って練習に臨めるように、当日のメニューの内容や意図を確認します。

切磋琢磨しあう仲間どうしで敬意と感謝の一礼。

練習前から掲示してあるメニューを改めて確認します。

この日はじめのメニューがこちら

最初ウォーミングアップルーティン。

ボル部名物”インターバル”!

登攀とレストを時間きっちりで繰り返す持久系のメニューで、ウォーミングアップとして行なう場合は30秒ずつ登攀とレストを切り替えます。

これを傾斜を変えながら18本。

20分弱の間に18本登ります!

2人1組になりテンポよく登攀。
技術の反復練習でもあります。

練習中はパートナーどうしで積極的に声掛け。
雰囲気づくりも大切にしています。

課題の強度は各々のレベルに合わせて調整しています。

たとえば下の写真は東京都認定選手の清春選手。

彼はアップの時点で1級を登ります。

昨年の都大会で見事4位に進出しました!

彼を含め、現在のボルダリング部には自治体の指定を受けている選手が3名在籍しています。

トップ選手たちははじめの6本を3級、次の6本で2級、そして最終的には1級を6本登ります。

アップの段階で1級を打つ!

それも30秒刻みで6本連続。

この強度に耐えられる選手がいてくれることは、チーム全体に大きな刺激をもたらしてくれています。

アップ終了、ポカリを片手に小休憩

限界グレードセッション

続いては最大出力を出す練習。

各々の限界を攻めた強度設定で、時間内に12本の完登を目指してもらいます。

設定した強度はこんな感じです。

トップ選手では25分以内に1級と段を6本ずつ計12本登ってもらうことになります。

セッション方式にしているのは、タイムマネジメントの技術や周囲の観察力も同時に養ってほしいからです。

照明を落としてコンペテイストに。
音楽のチカラもどんどん利用します!

昨年の神奈川カップエキスパートジュニア優勝者・輝久選手!
創業以来、ずっとBolBolで登ってくれています。
見事な選手に成長しましたが、きっとまだまだ伸びるのでしょう!

1年生の翔琉選手。
ボル部きっての成長株で、1級に手をつけはじめました。
TNFCと都道府県大会での活躍が期待されます!

練習中はコンペさながら。

精神的に高揚しやすい雰囲気を自分たちでつくりだし、そのなかで普段以上のパワーを発揮することで練習効率を向上させる。

それがボルダリング部の狙いであり、個人スポーツのクライミングにあえてチームで挑むメリットだと考えています。

女子のエース、渋谷佳依選手。
25分の間に2級と1級を6本ずつ登ります!

岩崎和瑚選手は辛めの2級を12本選んで挑戦中。
今回のTNFCではWD2に参戦する実力者です。

陸上部とボルダリング部を両立している美音選手。
ホールドを狙うまなざしはアスリートそのもの。
迫る残り時間

3年生の渋谷軌ノ輔選手。
受験生ながら1級でトレーニングしています。
立場的にもクライマー的にも落ちたくない!

3分間耐久テープ課題

続いては持久力の追い込み!

3分間壁にとりついたまま、テープ課題(ジムの常設課題)を登り続けます。

完登したらマットに降りることなく、次の課題のスタートホールドまで移動して再トライです。

壁と強度の指定はこんな感じです。

トップ選手では3分間のうちに2級を連続で6本登ります。

レスト中は登っている人を見守ります。
よれ落ちたときのリスタートを助けます。

このメニューはトレーニングと同時進行。

登る→トレーニング→完全レストのローテーションです。

現在ボルダリング部で取り入れているトレーニングメニュー。

それがプライオメトリクスです。

デプスジャンプ。

プライオメトリクストレーニングは本来、サッカーやテニス、バスケットボールなど、フィールド上で停止と加速を繰り返すようなスポーツで採用されることが多い瞬発力の訓練です。

昨今のスポーツクライミングでは脚力の瞬発が必要とされる課題がますます増えています。

そうした現代風の課題に対応するための下半身のバネを養成するために導入しました。

ラテラルジャンプ。
左右の跳躍をハイテンポで繰り返します。

同じ箇所でバランスよく跳躍。
体幹も鍛えられます。

なにより重要なのは接地時間を最短化する意識。
着地した瞬間に跳ね上がるように意識します。
ゴルジ腱反射という生理的ブレーキを外す訓練です。

締めのサーキット

いよいよ最後の絞り出し!

指定されたグレードのテープ課題(常設課題)の全完を目指すサーキットトレーニングです。

指定強度はこんな感じです。

グレードこそ落としていますが、そのぶんレストを極力とらずに登ってもらい、最後の一滴まで力を振り絞るように意識します!

練習終了ッ!

これにて当日の全メニューが終了しました。

しっかりとメニューについてこれた選手では、約2時間のうちに自身の最高強度を含んで70本ほどを打ったことになります。

ジムの定休日を利用した高密度の連続登攀がボル部の自慢であり、クライマーとして盤石な基礎体力を築こうという方針の土台になっています。

終了時のミーティング。
練習に耐えたお互いを褒める拍手が自然と起こりました。

ところで、もちろんこのハードな練習はこの日限りではありません。

TNFC予選は2月10日。

さらにはその後には都道府県大会も控えています。

当面はこのハードトレーニングを常態化し、春の芽吹きのごとき大躍進へと繋げていきたいと思います!

この記事を読んでボルダリング部に興味を持っていただけた方はぜひ公式ページもチェックしてみてください!




さて、今回は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

それではみなさん。

ガンバです!


提供:ボルダリングジムBolBol