【小学生対象】ボルダリングキッズスクールの様子④

今回は水曜日16:45からのレッスンをご紹介します。

当日は欠席者が数人いたため、男子のみ4人でのレッスンとなりました。

レッスン前に1枚。
みんな仲良しで和気あいあいとしたクラスです!

当日は小学3年生から5年生のスクール生でレッスンを行ないました。

当店のスクールはレベル別や年齢別にはしておらず、そのためさまざまな実力と学年のクライマーたちがいっしょに登ります。

さて。

まずはウォーミングアップ

自分たちで自由に選んだ課題を8本登ってもらいます。

とても元気なこのクラス。
いっせいに勢いよく登りだしました!
こちらから細かい指示は出しません。
自分のレベルにあった課題を選んで登ってもらいます。

登り終えたら続いてのメニュー。

懸垂10回です。

足はつけたままでOKですが、しっかりと肘が曲がるくらい体を壁に引きつけるように意識してもらっています。

準備運動の一貫ですが、同時にクライマーとしての基礎体力トレーニングも兼ねています。

10回やり終えたらアップ終了。

練習本番に向けて小休憩をとります。

持参した飲みもので一息つきます。

過去の記事でもお伝えしているように、レッスンの基本的な流れは決まっていますが、その日のメンバーの実力や雰囲気、コンディションなどを考慮して、メニューや時間配分についてはアドリブを利かせます。

この日のスクール生たちはやる気満々だったので、その意欲に水を差さないよう休憩はほとんど取らずにそのままレッスン本番へと移行しました。

というわけでレッスン本番!

レベル別に用意されたレッスン用課題に挑んでいきます。

課題の書かれたトポ(壁の地図)を持ってVサイン。

レッスンでは「オブザベ」の重要性をくりかえし強調しています。

登る前に課題を観察(オブザベーション)し、記憶して、どう登るのかイメージしてもらうことです。

クライマーとしての成長には欠かせないプロセスであると同時に、思考力や想像力を養うためにも効果的な訓練になります!

オブザベを終えたら実際にトライ!
足場はつま先で捉えることが基本。
この写真では見事なフットワークができています!

見事に完登!
彼は自分のトライだけでなく他人の応援にも積極的。
年下からは「兄貴」との愛称で慕われているやさしい生徒です。

もちろん、1本登れて終わりではありません!

レッスン課題はレベルごとに5本ずつ用意してあります。

しかも毎回新しいルートです。

こうすることで飽きが来ず、クライマーとしての対応力が身につきます。

身体を引きつける力が求められるパワフルな課題に挑戦中。
壁に入りこむ技術と体力がついてきた彼は、近頃登れる課題が増えてきました!

こちらは無事に完登!
ゴールからカメラ目線をもらいました。

小学生にとってゴールはかなりの高所

実際、はじめたては技術や体力以前に、高所であることに足がすくんでしまう生徒も少なくありません。

けれども、成功と失敗を繰り返すうちに例外なくそうした恐怖心を克服していきます。

さきほどの彼も最近は思い切って力を発揮できるようになりました。

スクール生たちの精神面での成長に驚かされることもしばしばです。

勝利のVサイン。
技術だけでなく精神力も急成長中です!

課題への挑戦はセッション方式。

登りたい課題を自由に選んで挑んでもらう、ボルダリングの公式コンペ(試合)にも採用されているスタイルです。

したがって、挑み方には個性が現れますが、それらを統一しようと指導することはしません。

自分にとってベストな方法を各人が見つけてもらえるように、生徒たちの個性は極力尊重するようにしています。

黙々と課題に打ち込んでいく5年生。
主体性があり、教わるまえに自分で解決しようという意欲が旺盛です。
保持力も強くなってきて、もう1人前のクライマーです!

挑んでいたのは3級課題(課題は7級からあります)。
かなりハイレベルに挑めるようになってきました!

一方、こちらは二人で相談中。
向けられたカメラを察して「兄貴」くんがそれっぽく動いてくれました 笑

それぞれの課題には模範解答となるムーブ(動き)が想定されており、必要に応じてそれらに沿ってアドバイスを送りますが、それも絶対の正解ではありません。

選手たちの背丈や得意な動きによってさまざまな別解が存在します。

挑み方も、登り方も、人それぞれ。

「どうすればベストを尽くせるか」と考えてもらうことを、レッスンでは第一に考えています。

ふたたびさきほどの黙々スタイルの5年生。
疲れて休憩中でしょうか……?

いえいえ、課題を観察し、じっくり思考中。
熟慮するタイプ、どんどん登るタイプ、スタイルはさまざまです。

レッスン終盤の渾身のクロス出し。
強傾斜の壁でこの動作はかなりの体幹と腕力を要します。
疲れているはずの時間帯なのにお見事です!

さて、まもなく90分のレッスンが終了というタイミング。

さすがにみんなの集中力が落ちてきました。

そんなときにはランジ練習。

遠いホールドに足を切って飛びつく技術の練習です。

練習効率が落ちてきた気配があったら、自然と盛り上がれるようなメニューを導入して、最後まで思い切り登ってもらうようにしています。

壁のなかでジャンプします!
とくに男子には人気のムーブ。
みんな元気を取り戻して挑んでくれました。

この練習を最後に当日のレッスンは終了しました。

最初から最後まで、元気よく一生懸命に課題に打ち込んでいました。

数か月前は、終盤になると疲れてきて休む時間が長く、終わる時間を待っているという人もいたのですが最近は体力もついてきて最後までやりきれるようになってきました。

この調子で継続すれば確実に一歩一歩実力が上がっていきそうなクラスです!


これで今回のレポートはおしまいです。

キッズスクールについてもっと知りたいと思っていただけたら、ぜひ過去の記事も読んでみてください!

レッスンの全体像を詳しくお伝えしています
定期的に行なう実力試験!
みんなのモチベーションを刺激しています。


今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではみなさん。

ガンバです!


提供:ボルダリングジムBolBol