【小学生対象】BolBolキッズ検定【キッズスクール】

今回はボルダリングキッズスクールのレポートです。

これまではスクールの流れや様子をお伝えしてきましたが、この記事ではスクールの一環として実施しているBolBolキッズ検定についてご紹介していきたいと思います!

要項はこんな感じでジム内に掲載しています!

この検定は当ジムオリジナルの昇級試験

スクールで頑張っている子どもたちのやる気を刺激して、成長の目標としてもらうために行なっています。

検定は年に3回。

合格できたらバッを贈呈!

目に見えるかたちで実力が証明されるので子どもたちも張り切って挑んでくれます。

グレードごとのテープの色に合わせたバッジたち。
自分の実力と成長を実感できます!

チョークバッグにつけてくれている小学5年生。
1級までのバッジがずらりと、頑張ってきた証です!

今回はそんなキッズ検定の流れをご覧いただきたいと思います!

検定準備

まずはウォーミングアップ。

普段のレッスンではコーチの指示のもとでしっかりと万全に登れるようになるまで準備してもらいます。

が、検定日はコーチの指示は最小限です!

怪我予防のための最低限の準備体操だけいっしょにやったあとは、時間を指定するので各自が自分で考えてウォーミングアップを行なってもらいます。

集合しても検定のルールを確認するだけ。
あれこれ指示はしません。
検定日にはタイマーを設置。
各自で時間管理をしてもらいます。

事前にストレッチと心拍数を上げるトレーニングはいっしょに行ないますが、壁を使ったウォーミングアップは完全に各自で行なってもらいます。

ウォーミングアップは15分間。

時間だけ指定して、それ以外は口出しをしません。

もちろん、検定日だけ唐突に突き放しているわけではありません。

日頃から自主的に考えて動けるような指導を実践しており、そうした選手としての自立は当ジムのスクールの理念のひとつでもあります。

登るルートも本数もいっさい指示していませんが、みんな自分で考えてちゃんとウォーニングアップをしてくれています。

まだスイッチが入っていない様子。
「もう準備できたの?」とさりげなく尋ねます。

ウォーミングアップが終了したらいったん集合。受験するグレード(難易度)を宣言し、名前を言ってもらいます。

コーチのもとへ集合。
検定のための受付をしてもらいます。

自分の名前と受験するレベルを宣告してもらいます。

完成した検定エントリー名簿。
この日は運動会前だったため参加者は少なめでした。

オブザベーション

「オブザベーション」は課題の観察

登るまえに使用するホールド(持ち手と足場)を確認し、どうやって登るのかを頭のなかでシミュレーションします。

記憶力と想像力が要求される行為であり、クライマーの実力の半分以上はこのオブザベーション能力で決まると言っても過言ではありません。

当スクールが特に重視して指導している能力であり、スクール生のみんなはもうすっかり慣れっこで、ちゃんと各自で行なってくれます。

タイマーの前に集合。
オブザベーションは5分と指定します。

課題のトポ(ルートの地図)を持ってオブザベ中。
真剣な眼差しで頭をフル回転させています。

検定開始

いよいよ検定本番です。

試験時間は40分。

5本中3課題を完登できれば合格です!

コーチがタイマーをセットしました。
いよいよ検定開始です!

どのスクール生も検定はいつも以上に気合が入ります。
なので検定はとてもよい練習でもあります。
もちろん検定課題は初見のルート。
苦戦しながらも着実に攻略していきます。

スクール生たちには基本的にいつもの練習で挑んでいるグレード(難易度)を受験するように推奨しています。そのため、それぞれの生徒にとってはちょうどよいレベルになっています。

とはいえ、簡単に合格させてあげるわけではありません。

達成感をしっかりと実感してもらえるように、難易度については事前に入念にチェックしてから出題しています。

1級(上級者レベル)のアクロバットな課題!
しっかりタメをつくって……
いきおいをつけて素早く飛び出します!
見事に遠いホールドを掴みました!

検定中はアドバイスなし!!

完全に生徒の実力だけで挑んでもらいますが、それでもみんな立派に最後まで挑んでくれます。

検定はスクール生たちの実力を試すと同時に、ぼくたちコーチ陣がちゃんと生徒たちの自主的な解決能力を育てることができているのか確かめる意味もあります。

この日に限ってコーチはただの審判。
助言したい気持ちをぐっと堪えて見守ります。

ヒントにならない雑談くらいはします。
気落ちしている生徒にさりげなく声かけ中……

残り時間も少なくなってきました。

時間が迫るなかでも懸命にトライ!

見事に課題を完登できたら名簿に記録。
3課題の完登(合格)を目指して「◯」をつけていきます!

生徒の進捗をちらりと確認。
アドバイスできないのがもどかしいです!

合格者にバッジ贈呈!

40分が終了し、スクール生たちのチャレンジが終了しました。

合格者へのバッジ授与の時間です!

コーチから合格者にバッジを送ります。
5級バッジGET!
胸を張って初級者卒業を宣言できそうです。

こうして検定は終了します。

もちろん、合格できる子もいれば、不合格になってしまう子もいます。

悔しくて涙する生徒も珍しくありません。

けれども、それでスクールをやめてしまう子は滅多にいません。

「失敗するのがクライミングであり、落ちることは成功へのプロセス」というメッセージは、当スクールが常に発しているものですが、子どもたちはそれを知ってか知らずか、たくましく次の挑戦へと練習をはじめてくれます。

クライミングは子どもたちの精神を大きく成長させてくれるスポーツだな、と実感する瞬間です。

スクールに興味を持ってくださった保護者の方は、ぜひ一度、当ジムへ見学にいらしたりお問い合わせをしていただきたいと思います。




今回のレポートは以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

それではみなさん。

ガンバです!


提供:ボルダリングジムBolBol