こんにちは! 主催者のヒロトです。
毎年12月に開催しているBolBolカップ。
今年は総勢75名の小学生たちが参加し、日頃の練習の成果を発揮して大会を盛り上げてくれました。
今回はそんなキッズコンペの模様を振り返りたいと思います。
参加してくれた選手や、応援に来られた保護者の方は、ぜひ当日を思い出しながらご覧ください。
また、今回は参加しなかったクライマーや、入場制限のためにご覧になれなかった保護者の方には、この記事を通じてコンペの熱気と賑わいを感じ取っていただけるとうれしいです!
9:00~ ファンクラス
朝早くにもかかわらず、43名ものキッズクライマーたちが参加してくれました!
オブザベ(課題の下見)をしたりルール説明を聞いたりしなければならなかったことを考えると、実際には8時30分までには集合しなければなりませんでした。
おそらく、学校よりも早起きしなければならなかったと思います。
小学1年生や2年生もたくさんいたなかで、ちゃんと起きれたことにまずは拍手です!
BolBolカップは難易度ごとに3つのカテゴリーに分かれています。
そのなかで、このファンクラスはグレードの上限が4級となっていました。
そのような初心者向けのカテゴリーだったにもかかわらず、大人顔負けのスゴ技をたくさん見ることができました!
日頃の練習以上の実力を発揮できていた選手がたくさんいたように思います。
いつもとは違う雰囲気で緊張してしまったりもしたと思いますが、だからこそ、いつも以上のパワーが発揮されたり、いつもよりワクワクしたりしたのではないかと思います。
10:40〜 ミドル予選
続いてミドルクラスの競技が始まりました。
最もやさしい課題でも4級からというカテゴリーだったため、ファンクラスと比べると平均年齢が高く、スクール受講歴も長いベテランクライマーたちがそろいました。
ファンクラス同様、ミドルクラスも60分間で全10課題のセッション方式(※)で行われました。
※用意された課題を好きな順序で登ってよく、選手たちがいっせいに登るスタイルのこと。
一方で、ファンとは違ってミドルには決勝戦があります。
まずは予選として10課題にチャレンジして、成績上位者が決勝戦に進出するという仕組みです。
白熱した60分はあっという間に終了しました。
このあと、エキスパートクラスの予選を挟んで、決勝戦が始まります。
本当は選手みんなの登りを紹介したいところでしたが、全員分の写真を用意できませんでした。
写真を掲載できなかった人たちも、もちろんみんな頑張っていましたよ!
11:50〜 エキスパート予選
最高難易度を誇るエキスパートクラスが始まりました!
参加人数は9名と少なめですが、2級を難なく登ることができる精鋭たちです。
ミドルクラス同様、予選は60分10課題のセッション方式。
最高難度は”段”に達する超ハイレベルな予選は迫力満点。
少ない参加人数ながら、会場は大歓声で盛り上がりました!
13:30〜 決勝戦
世界大会と同様のルールで行われた決勝課題。
予選を勝ち上がった各クラス5名ずつのクライマーたちが挑みました。
決勝は全3課題。
その1つずつについて、まずは2分間ずつのオブザベーションタイムが与えられます。
予選とは違い、選手はほかの人が登っている間は控室で待機し、競技場所から隔離(アイソレーション)されます。
つまり、実際に自分が登るとき以外では、このときの2分間が課題を見ることができる唯一の機会となります。
ちなみにオブザベ中は相談自由。選手同士は勝敗を競うライバルであると同時に、いっしょに難題に挑む戦友でもあります!
そして競技開始。
選手たちが順番に登場し、与えられた4分間で課題の完登を目指しました。
表彰式(入賞者紹介)
全競技が終了し、予定より少し遅れて15時20分頃から表彰式が行われました。
どの選手も素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれましたが、そのなかでも、その努力と成果とを見事に結びつけることができた選手たちをご紹介しておきましょう。
【ミドルクラス】
3位:イシダ イチカ 選手(右)
2位:ノダ ミナト 選手(左)
1位:ニシオ ハルミチ 選手(中央)
【エキスパートクラス】
3位:イデウラ キヨハル 選手(右)
2位:ハラ エイジ 選手(左)
1位:シブヤ カエ 選手(中央)
【女子優秀賞】
エキスパート4位:イハラ サクラ 選手(左)
エキスパート6位:カトウ ナギサ 選手(右)
主催者挨拶
ご報告の締めくくりに、改めてご挨拶申し上げます。
選手・保護者のみなさま、このたびはご参加・ご協力いただきありがとうございました。
BolBolカップは気軽に出場してもらえるコンペであると同時に、”競争”の楽しみ方を学んでほしいという願いをこめて毎年開催しています。
コンペに出ると順位がつきます。
メダルをもらえる人より、もらえない人のほうが多いです。
けれども、”勝敗にこだわること”と、”結果に囚われること”はべつです。
勝利を目指して全力で競い合うからこそ、ゲームは盛り上がります。
勝ちたいと思うことで、いつもよりドキドキしたり、ワクワクしたりします。
とはいえ、勝ち負けにこだわるのは結果が出るまでの話。
結果が出てしまったあとは、それにこだわる意味はもうありません!
今回のコンペで好成績を残せた選手は、それを自信にしつつも、もっと”欲張り”になって次のレベルに進んでほしいと思います。
一方で、今回は思うような結果を残すことができなかった選手たちは、「できないこと」にチャレンジしてくれた勇者たちです!
勝つことが難しいカテゴリーに出場し、まだ登れない課題に挑戦したという事実は、とても尊くて貴重なものだと思います。
失敗をたくさん経験して、「できないこと」をたくさん発見するほど、「できるようになる」という成長のチャンスが手に入ります!
コンペで見つかった弱点や苦手をよく反省して、来年はもっと上手に登れるように、これからも仲間といっしょにたくさん登っていってください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
それではみなさん。
ガンバです!
提供:ボルダリングジムBolBol