【ボルダリング部】TNFCの応援に行ってきました!

橘

こんにちは。 ボルダリング部顧問の橘です。

活といえば公式戦。

運動部に所属されたことのある方は、毎年やってくる公式戦に挑み、全国出場の切符を目指してライバルたちとしのぎを削った経験をお持ちでしょう。

そんな全国大会まで続く公式戦が、ボルダリングの世界にも存在しています。

それが ”TNFC” 。

THE

NORTH

FACE

CUP

です!

今回はその神奈川県予選に顧問として応援に行ってまいりましたので、ご報告したいと思います。

オブザベする出場選手たちで賑わう会場(ボルダリングジム SHARE)

TNFC 予備知識

大会は、日本のクライミング界のパイオニアである平山ユージさんが主催する国内最大級のボルダリングコンペです。

9月頃から日本の各地10箇所で予選会が行なわれ、勝ち上がった選手たちがその翌年の3月に埼玉県はクライミングのメッカ ”ベースキャンプ” に集って、本戦が行なわれます。

”Division(ディビジョン)”と呼ばれるカテゴリーでレベル分けが行なわれていますが、最もやさしいレベルでさえ一般的なジムの3級を軽々と登れる実力が求められます。

そのなかでも、最高レベルの”Division1”は別格。

ふつうに日本代表選手がぞろぞろと出場します。

そして、そんな国内最高峰のTNFCで入賞することが、BolBol が運営する中学生ボルダリング部の目標なのです!

昨年の夏休みには合宿もして、レベルアップを図りました。

Bol Bol クライマーの活躍

奈川県予選は、1月28日に横浜市は鶴見市場にあるボルダリングジム ”SHARE”で行なわれました。


橋本から車を走らせること1時間強。


高速出口を間違えること計3回。


やっとこさ現地にたどり着きました。

会場玄関。
施設内からはにぎやかな声と音楽が漏れています。


今回、BolBolから出場した選手は3人。


最初に戦ったのは 渋谷 佳依しぶや かえ選手。

U-12 カテゴリーに出場した、4月から入部予定の新中学1年生です。

小柄ながら、体操クラブにも精力的に通う彼女のフィジカルは大人顔負け(少なくとも顧問は完敗)。

体力だけではなく、細やかなフットワークにも長けています。

成人カテゴリーでの完登者がわずかに1人だった16番課題。
ゾーンすら取れない選手続出の課題でしたが、健闘しました!

「12歳以下」というキッズカテゴリーでのエントリーでしたが、課題はD4カテゴリーと共通でした。

つまり、大人と変わりない内容に挑戦したことになります。

結果は4位で、惜しくも決勝進出ならず。

とはいえ、決勝に進んだ3位の選手とは ”ゾーン”1つ分という僅差

当店のキッズスクールのエースが県大会でもトップ争いに食い込めることを証明してくれました!

ボル部の超大型新人となってくれそうです!


続いては 津田つだ 脩平しゅうへい選手。

当店キッズスクール出身の中学1年生です。

にこやかな見た目とは裏腹に、卓越した瞬発力を誇る俊敏なクライマーです。

期待の1年生はD4カテゴリーに出場。
彼にとっては初の大舞台となりました。

距離だしやキャンパシング、ランジやコーディネーションといったスピーディーな動きでは、同部活に所属する神奈川県強化選手にも引けを取らない彼ですが、コンペ経験に乏しいのがネック。

ホームジム以外での登攀経験も少ないためか、不慣れなホールドへの対応に苦戦していた印象です。

まだ中学1年生なので、とにかくクライミングを楽しんで継続し、土台となる基礎体力を伸ばしていってほしいところですが、そのなかでも基本的な登攀姿勢フォームなどについての ”丁寧さ” と ”対応力” を養っていくことが今後の課題と言えそうです。

結果は26位/35人。
伸びしろだらけなので、この経験を次につなげたいところです。


最後は 渋谷しぶや軌ノ輔きのすけ 選手。

我が部が誇るフィジカルモンスター(14歳)です。

名前からお察しのとおり、佳依選手のお兄さん。
小4から知っていますが、最近すっかりたくましくなりました。

参戦したのは”Division3”

「ジムの初段は一般教養」といわんばかりの猛者が集うハイレベルなカテゴリーです。


とはいえ、ジムの1級・初段でのサーキットトレーニングを卒なくこなす軌ノ輔選手には、当カテゴリーで戦う資格が十分すぎるほどあります。

実際、彼はD4から昇格するかたちで(つまりは運営側のお墨付きで)このカテゴリーに参戦しました。


そんな彼のリザルトは26名中の12位。

このレベルでこの結果なら素晴らしいですし、強傾斜のクオリティは上位選手と遜色ないと感じられましたが、あえて言うなら緩い傾斜壁の出来が勝敗を分けました。

もっとも、これは彼に限ったことではなく、今回の分水嶺となったのはスラブや緩傾斜の壁でした。

おそらくは緩傾斜のほうがさまざまな動きを要求される傾向があるからでしょう。

基礎体力でのゴリ押しが利きづらく、多彩なテクニックや柔軟な対応力・観察力が求められる緩傾斜での勝率を上げていくことの大切さを痛感しました。

基礎的なスタミナや背中の筋力は十分すぎるほどありますから、軌ノ輔選手のさらなる成長のためには、上半身に限らない体幹を含めた幅広い筋力の強化や、柔軟性の向上、さらにはフットワークなどの技術面が必要だと思われました。

「スラブでやってよ……」と言いたくなるような100°課題。
完登者は1位と2位の選手のみでした。

というわけで、今回は選手たちはもちろん、顧問としても収穫がたくさんあったコンペとなりました。

これらの学びと経験を活かして、ボルダリング部をますます楽しく、そして充実した活動にしていけるよう、部員のみんなやコーチたちといっしょに励んでまいりたいと思います!

最後は選手と応援みんなで記念撮影!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、みなさん

ガンバです!


提供:ボルダリングジムBolBol