
こんにちは、ヒロトです。
遅ればせながら、今回はBolBolのオーナーとして「新年の抱負」を語らせていただきたいと思います。
これはぼく自身にとってはもちろんのこと、これを読んでくださっているみなさまにとっても非常に重要な内容になるかと思います。
少し長くなりますが、どうか最後まで読んでください。
ぼくの半生
前置きになってしまいますが、まずはぼくの過去について少しだけお話させてください。
ぼくは中学から大学を卒業するまで、ずっとサッカーを続けていました。
こうした経歴はジムの常連の方々にとっては周知の事実だと思われますが、じつのところ、ぼくのスポーツ人生は決して順風満帆なものではありませんでした。
ありていに言ってしまえば、
ぼくの半生は ”停滞” の連続でした。
最初のそれは中学2年生のときです。
痛めた足首の回復を待たずに練習を続けたことが原因でした。
ないがしろにされた怪我は着実に悪化していき、その結果、もっとも大切にしていた中学最後の大会は全力を発揮することなく終わってしまいました。
さらに酷かったのは高校2年生のとき。
やはりここでも、ぼくは自分の身体が限界を迎えていることに気がつかず、それが脛の疲労骨折という事態を引き起こすまで放置してしまいました。
数ヶ月の離脱を余儀なくされたぼくは、復帰後もその焦りから股関節を負傷。
にもかかわらず、選手の座への執念ゆえに練習を継続しました。
幸か不幸は、ぼくはレギュラー落ちをまぬがれ、最後の大会にも出場させてもらいましたが、「怪我さえなければもっと良い結果を残せたかもしれない」という強い後悔が残りました。

二度あることは三度あります。
大学時代は足首を盛大に捻挫しました。
鉄球のように重く膨張した足首は回復までに数ヶ月を要し、復帰してからも、絡みついた違和感が足枷のようにぼくのプレーから精彩を奪いました。
そして去年の肘の怪我。
当初は軽く見ていたにもかかわらず、思いのほか回復に手こずり、ついには2万円近くするマッサージガンまで購入してしまったことは、常連のみなさんにとっては記憶に新しいことでしょう。
サッカー部時代に散々悩まされた不調に、またぞろクライマーとして直面することになったのです。
元気に、楽しそうに登っているお客様たちの背中をデスク越しに眺めるぼくは、いまさら労るように肘をそっとさすりつつ、学生時代にいくたびも感じた歯がゆさを思い出していました……。

そして反省
学生のうちは「スポーツに怪我はつきもの」と軽くとらえていたところがありましたが、ジムオーナーとして仕事に支障をきたす経験をして、さすがに考え方を改めることにしました。
そうやって省みた結果、過去の失敗の原因は次の3点に集約されると結論しました。
第一に『身体の管理不足』です。
具体的には、とくにウォーミングアップが足りていませんでした。
必要なのは万全の準備だったのです。
次に『過剰な努力』です。
目標の遂行に執着するあまり自分を乱暴に扱いすぎました。
成果を求めすぎて結果を損ねては本末転倒です。
最後は『好調のリスク』です。
振り返ってみれば、過去の失敗はすべて、その直前の好調が遠因となって引き起こされていると感じられました。
調子が良いと成果が出る。
成果が出るから楽しくなる。
楽しいからやりすぎてしまう。
こうした皮肉な幸福の副作用が、最終的に不運をもたらしていることに気がつきました。
調子に乗りすぎてはいけません。
幸運に甘すぎてはいけないのだと悟りました……。

新年の抱負
本題に入りたいと思います。
ここまでお読みいただけたなら、ぼくがお伝えしたいことがなんとなくお察しいただけたのではないでしょうか。
そうです。
ぼくの今年の抱負は……

怪我をしない!
これに尽きます!
結局のところ、怪我をせず、練習にブランクを開けずに継続し続けることこそ上達の王道であるとはっきりとわかりました。
身体に無理をさせすぎず、それでいて、できるかぎり練習量を増やすということに成功すれば、もっとグレードを上げることができるでしょう!

そのためにやることは3つ。
まずウォーミングアップを徹底します!
当たり前のことのようですが、『慎重な準備』こそが怪我の予防の基本中の基本ということで、アスリートとしての原点を見直したいと思います。
また、より長期的な準備も大切にしようと思います!
具体的には、安易にグレードを上げようとせず、まずは”身体の土台”をつくりこむこと。
ぼくは特別身体が頑丈というわけではないため、強度の引き上げに身体がついてこないというリスクがあります。
なので、現在のグレードで十分に身体を鍛えてから、限界にチャレンジしたいと思います。
最後に、練習量の節制も十分に心がけようと思います!
とくに、調子が良いときほど「やりすぎていないかな」と自分を冷静に客観視する時間をつくろうと思います。すでにお伝えしたとおり、そういうときほど、思いがけず身体に負担がかかりすぎているからです。
限界グレードに挑むのは週1、2回に抑えておき、残りの日は慎重に維持に努める。
怠けすぎず、やりすぎず、ベストな練習量を継続していきたいと思います!

というわけで、本年はこうしたことに注意しつつ、怪我なく継続的な努力を遂行できるようにしていきたいと思います。
今回の記事では『怪我の怖さ』を共有したいと思い、前半の文章は物々しい雰囲気にしてみました 笑
みなさんが2023年を怪我なく登り続けられるよう、祈っています!

改めまして、本年もよろしくお願いします!
提供:ボルダリングジムBolBol
