5級課題
緑7番
この課題では思い切って立ち上がる箇所が2つあります。
1つ目は序盤にさっそく現れる2手目のホールドで、2つ目はゴール取りです。
初心者のうちは壁のなかで思い切った動きがなかなかできないものですが、上達するうえではぜひとも身につけたいところです。
こうした動きを成功させるコツは、ⅰ )残す手をしっかり保持するように意識することと、ⅱ )重心(腰)を足場に近づける(しっかり乗り込む)こと、の2点です!
緑8番
まずはスタートへの手に足ヒールです。
初心者のうちは股関節が堅いので苦労するかもしれません。
脚の動きだけでなんとかしようとはせず、骨盤を傾けることで脚の付け根を高い位置に持ってくるように意識してください。
力士の四股の要領で、脚を高い位置にあげやすくなります。
さて、ヒールでスタートに乗り込んで右手を取ったあと、左足をどこかに置きたいところですが、適当な足場が見当たりません。
このようにほしいところに足場がない場合は、スメア(=つま先と壁の摩擦を利用する技術)を活用しましょう。
その後は、動画のとおり側壁を利用して上がっていきます。
この課題は全体的に足の置き場所を工夫するルートです。
垂壁(90°壁)はパワーがいらないぶんだけ、こうしたトリッキーな動きを初級者のうちから要求されるので要注意です!
緑9番
初手のホールドにマッチをしてからの立ち上がりが最初の核心です。
勢いをつけるためには、あえて腰を離してから一気に背中で引きつけるようにしてください。
2つ目の核心はゴールマッチです。
初級者にとってはかなり悪い持ち感になっているので、腰をしっかり壁に近づけ、重心をホールドの真下に持ってくるように意識してください。
4級課題
水色7番
別パターン
(終盤、積極的に壁を利用する方法)
お手本を2パターン用意しましたが、どちらも序盤の核心部の攻略方法は共通です。
大きいホールドにマッチをするときに、右方向へ力を利かせて身体を安定させると、右手を寄せてきやすくなります。
ゴール取りに至る手順の模範解答は2パターン用意しました。
1つ目は脚を大きく開いて突っ張りを利かせる方法で、背丈や柔軟性に自信のある方にオススメです。
2つ目は側壁に背中を預けてしまう方法で、狭いところに入るのが得意な方にオススメです。
水色8番
この課題に使われているホールドは全体的にスローパー気味で持ち感が悪くなっています。
ゆえにルート全般にわたってスローパーを持つための基本事項を意識する必要があります。
具体的には、ⅰ )腰(重心)をなるべくホールドの真下に置くことと、ⅱ )脇を締めてホールドに力を利かせて摩擦を最大化すること、という2点を心がけてましょう。
詳しくは過去の記事で扱っているので、以下も参考にしてみてください!
以上のことを踏まえて、最大の核心である2手目のクロスについて解説します。
まず、左手をクロスして出していく直前、腰をぐっと壁につめます。
こうすることで、残す右手の保持力を上げる準備が整います。
そこから左手を出していきますが、このとき残した右手をホールドにしっかり押しつけて摩擦力を維持し続けることが大切です。
そのためには、脇を締めて背中で引くことを意識してください。
無事に左手を届かせたあとは、じっくりと重心を移動させます。
このあたりはクロスムーブの基本に忠実です。
左手に力が移ったあとは、右手で行なったのと同じ要領で力を利かせます。
すなわち、脇をしっかりと締めて背中で引くように心がけてください。
なお、どうしてもこのクロスができない場合は、ムーブの工夫で解決することもできます。
別解としてご用意しましたので、「とにかく登りたい!」と思う方はまずはこちらで完登を目指すのもアリです。
水色9番
別パターン
(ゴール前の体勢の整え方に違いあり)
最初の核心は言わずもがな初手取りのランジです。
慣れないうちは必死に「ジャンプしよう」としがちですが、「跳ぶ」というよりは「立ち上がる」ことを意識すると成功率が上がります。
立ち上がろうと意識すると、ホールドを最後まで引くことができますし、足も最後まで残ります。
それゆえ、結果的に効率の良い跳躍が可能になるのです。
つまり、立ち上がりさえすれば届くのです!
(実際、足場から目標までは180cm程度です)
ランジを決めたあとも油断大敵で、じつはゴール取りも難関です。
一見するとなにも難しくありませんが、かなり狭くなっているので現地まで行ってみると動きづらいことがわかります。
ポイントとしては、ⅰ )取りに行くまえにバランスを整えることと、ⅱ )取りに行くときには多少の”振られ”を覚悟してゴールの捕捉に集中することです。
ゴールを狙う前の体勢の整え方として2パターンご紹介していますので、やりやすい方を試してみてください。
提供:ボルダリングジムBolBol