中学・高校生対象のボルダリング部!
今回は活動の一環である模擬コンペの様子をお伝えします。

模擬コンペの概要
模擬コンペはいわゆる練習試合!
ほかのスポーツに比較して、実践的な練習を行なう機会が得られにくいスポーツクライミングにおいて、本番を想定した練習を定期的に行ないたいという思いから始めた企画です。
内容はまさにコンペそのもの。
ジムのマンスリー課題を利用して予選を行ない、決勝はさらにオリジナル課題を用意します。
4点支持スタートをはじめ、公式コンペとほぼ同様のルールで行ない、都道府県大会での上位進出を意識しております。
ジムのマンスリー課題とはいえ、部員たちにはオンサイトで登ってもらうために、模擬コンペ当日までは手をつけないようにしてもらっています。
頻度は月イチ!
ボルダリング部は週1日のペースで、通常の営業時間外に特別に実施していますが、毎月のはじめの練習はこの模擬コンペからはじまります。
これだけの頻度でコンペ経験を積むのは通常は至難なので、この企画は当ボルダリング部の選手育成プログラムのなかでも自慢のイベントとなっております!

雰囲気もできるかぎり本番コンペに近づけます。
模擬コンペは外部生大歓迎!
ユース育成に力を入れたい当ジムは、地域の若いクライマーたちの成長に貢献しようとさまざまな企画を実行、検討中です。
今年はじめて行なったサマーコンペもその1つ。
模擬コンペに外部生が参加していただけることで、より本番のコンペに近い環境を再現できると考えています。
インスタグラムで参加希望者を募集してます。
今回の模擬コンペではちょうど、外部から参加してくださった選手がいらっしゃいました!
それでは、11月6日に行なわれた模擬コンペ当日の様子をご紹介していきます!
集合〜アップ開始
まずは練習前の集合です。
これは模擬コンペの日に限らず、部活前に定例で行なっています。
その日の練習の目的などを説明したり、部員たちが個々に設定した個人目標を確認してもらうことで、各々が目的意識を持って練習に臨んでもらえるようにするためです。

さきほどもお伝えしたとおり、この日は外部から参加してくださった選手がいらっしゃいました。
模擬コンペに入るまえに紹介させていただきました。

練習前のミーティングが終了。
いよいよ模擬コンペのタイムスケジュールに入っていきます。
まずは30分のウォーミングアップ。
こちらからは時間以外になにも指示しません。
コンペ本番同様、各自でウォーミングアップを行ない、コンディションを整えていってもらいます。


頼もしいやら危なっかしいやら……。

普段とはちがうホールドを確かめています。
並行して予選課題のオブザベ!
予選に使用する課題はジムのマンスリー課題(月例課題)なので、今月頭からジム内に表示自体はされていますが、部員たちには模擬コンペ当日までトライすることは控えてもらっています。
ほかのお客様が登っているところを事前に見てしまうことはできますが、「模擬コンペの効果を上げたいなら見ないほうがよいよ」ともアドバイスしています。


みんなで知恵を出し合います。


登るよりオブザベに専念する部員が目立ちます。
ジャッジシート配布
アップ時間が終了しました。
いよいよ予選が始まりますが、そのまえにジャッジシートを配布します。

予選は50分8課題のセッション。
アテンプト数を制限することもありますが、今回は制限なしで行ないました。
カテゴリーは実力ごとに3つ。
最上位カテゴリーでは部在籍の強化選手や強化候補選手たちがしのぎを削ります!

ジャッジシートを配り終えたところで、登りたい壁のまえに散らばってもらいます。
ここで照明を控えめに。
音楽もチェンジ!
ムードをつくっていよいよ模擬コンペ開始です!

予選開始!
予選がスタートしました。
ここからは通常のコンペのセッション方式となんら変わりありません。

公式コンペを想定したつくりになっています。
ジャッジは各自で行なってもらいます。
とくに4点支持の成否は厳しく見てもらうように伝えてあります。
プロ選手でもうっかりするところですので、日頃から意識しておいてもらいます。

後輩にカッコ悪いところは見せられません!
予選課題はさまざまなムーブを要求するように選抜しています。
クラシックな課題から現代風のダイナミックな課題まで、さまざまな課題に挑んでもらいます。


マンスリー課題はお客様も登る課題ですから、ある程度はリーチに配慮するものの、小柄な中学生にとっては遠い課題も出てきます。
とはいえ、公式コンペでも小学生以降はカテゴリーが成人と同じ場合もあるので、そこは甘やかしません!

リーチを言い訳にせずトライしてもらいます!


ニーバーを駆使してボテにマッチしてもらいます。
約半分の時間が経過しました。
この時間帯にもなると会場の熱気は一段と増しています。

戦略を考えるのも練習のうちです。

小学生(キッズ)時代も含めれば長い付き合い!

今月のマンスリー最難課題(2段)に挑んでいます!

いえいえ、互いに牽制しあっています!
残りが時間10分を切りました!
ここからがラストスパートです!


このタイミングで最難課題のゴール手前まできました!

ボテが核心のパワフルな課題に挑戦中です!
予選終了、集計!
予選終了後はジャッジシートを回収。
成果を集計して、決勝進出者を決定します。

すみやかに集計します。

決勝進出者はアイソレーション。
廊下に出て課題を見ないようにしてもらいます。

落ち込んでいるわけでありません。

その間に決勝課題を用意。
決勝に進めなかった部員たちは、ここからはサポートと応援にまわってもらいます。
登れない悔しさがありますが、それでこそコンペの緊張感が生まれると考えています。


決勝オブザベーション
決勝の準備が完了しました。
ここからはオブザベーションタイムです!


公式コンペでも見られる風景です。

決勝は変則的なWC方式で行なわれます。

決勝開始!
いよいよ決勝がはじまりました。
決勝は全3課題の変則WC方式。
オブザベーションタイムを別個に設けたベルコン方式で行ない、時短のために選手たちはそれぞれ異なる課題から挑み、3課題をローテーションしていきます。

完登したらほかの人の登りを見ないようしてもらいます。

公正にチェックしてもらいます。

最上位カテゴリーでの完登数は全員ゼロ!!(やりすぎました……)
3カテゴリーのうち、エキスパートとミドルはいっしょにトライしてもらいます。
こうして壁を効率よく利用することで、2時間という限られた練習時間のなかで模擬コンペを成立させています。


スラブに挑戦中なのはミドルの選手です。

さすがに強そう!

慣れないプッシュ課題ですが……


今日はライバルの強化選手が不在なので優勝を狙いたい!

慣れない環境というハンデがありながら見事に決勝に進みました!

まだ1年未満のクライミング歴で見事な姿勢です。

ボテの扱いに各選手苦戦していました。
結果発表!
模擬コンペの全競技が終了!
決勝のリザルトを集計し、その場で発表します。

みなさんお疲れさまでした。

これでこの日の練習は終了です。
時刻は夜の9時30分。
閉館の10時まで余韻に浸りつつまったりと過ごします。

カメラ目線もらいました。

以上、今月11月6日の模擬コンペの様子でした。
冒頭でもお伝えしましたが、模擬コンペは外部からの参加者大歓迎です!
これをご覧になってくださったユースクライマーやその関係者は、ぜひともコンペ経験を積むために当ジムの模擬コンペをご活用ください!
ボルダリング部に興味を持ってくださった場合は、ジムの公式ページからチェックしていただけるとうれしいです!
今回のレポートは以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではみなさん。
ガンバです!
提供:ボルダリングジムBolBol
