中学生ボルダリング合宿in秦野!

橘

こんにちは、部活動顧問の橘です。

休みといえばスポーツ合宿!

昨年より始動した「BolBol ボルダリング部」も、2022年6月をもって、めでたく1周年を迎えました。

当初は6名だけで発足したチームも、今年からは2期生を迎えて14名となり、活動内容も充実してますます部活動らしくなってきました。

というわけで、このたびはついに!

念願の夏合宿を実行することができました!

中学生の部員たちと寛人コーチ!

そこで、今回はその夏合宿の模様をご報告したいと思います!

合宿の概要

念すべき初挑戦となった今回の合宿。

日程は8月22日〜23日の一泊二日で行ないました。

練習場所は「はだの丹沢クライミングパーク」

宿泊先は隣接する「山岳スポーツセンター」です。

丹沢クライミングパーク
山岳スポーツセンター

初めての合宿ということもあり、8月9日には店長と顧問の2人による現地調査を実施。

旅程の安全性や危険な箇所などを入念にチェックしつつも、丹沢山の豊かな自然に囲まれた最高のロケーションを五感で味わい、充実した夏合宿となることを確信しました!

緑鮮やかな渓谷に架かった吊り橋が、颯爽とした青空を横切って清流をまたぐ。最高にノスタルジックな夏の景色です!

それでは、実際の夏合宿の様子をダイジェストでお伝えしていきたいと思います!

1日目

一番で練習場所となる丹沢クライミングパークに入場すべく、初日は早朝から動き出しました。

大人たちは二手に分かれて、それぞれが部員たちの引率と宿泊先での手続きを担当。

ここでは部員たちに密着してレポートしたいと思います!

山岳センターへの道のり

08:30 渋沢駅集合

バスで山岳スポーツセンターを目指すべく、小田急線は渋沢駅に集合。

みんなの自宅から駅までは電車移動だけで1時間以上かかりますが、頑張って早起きして集まってくれました!

心なしかいつもよりテンション高め!
(男の子たちはいつもどおりシャイ)


08:55 終点着〜山岳センターへ

終点の「大倉」に到着。

ここから歩いて山岳センターに向かいます。

バス停前の広場に到着!
吊り橋を渡って……
山岳センターへのアプローチを歩きます。
山岳センターに到着しました!

初日は午前・午後の2部練!

09:30〜 午前練習

センターに荷物を置いたら、さっそく練習場所に向かいます。


初日の練習は、お昼休憩をはさんで3時間ずつの計6時間!

丸1日登り通すことになるのでなかなかハードです。

練習前に記念撮影!

練習内容としては、神奈川選手権大会の会場にもなっている由緒ある壁に挑めるという好条件を利用して、オンサイト能力の向上に主眼を置いたメニューとしました。

まずは簡単な課題でウォーミングアップしていきます。

午前中はシャッターが開かれ半屋外のような状態。
ホームではないため、アップと言えどもオブザベは入念に。
施設正面から見ると裏にあたるエリアにも壁が展開しています。

アップが済んだらいよいよ練習本番!

メンバーと壁をそれぞれ4分割し、制限時間20分以内にそれぞれのエリアで指定されたグレードの全完登を目指します。

時間が来たらローテーションでエリアを移動。

合計80分で、指定課題の制覇を狙いました。

スラブ大好きな部長。
スラブ苦手を克服中の副部長。
先輩に見守られるカチ大好きボーイ。
激辛な2級を見つけた強化選手。
ボル部が誇る課題クラッシャー。
この日は自分の足首もクラッシュ(捻挫)させてしまいました……。

最後の40分間は自由セッション。

登れなかった課題について完登者にお手本を見せてもらったり、改めてみんなで挑戦したりと、オンサイト練習の結果を踏まえて取り組みました。

さすがは神奈川強化選手。みんなの良いお手本になってくれました。
レスト中。夏の思い出になりそうな良い笑顔が撮れました!
午後練に備えてペットボトルにポカリをチャージ。


12:30 午前練終了〜お昼休憩

3時間の前半戦が終了しました。

締めのミーティングで簡単に練習を振り返ってから、今後の予定を確認します。


クライミングパークを引き上げたのち、いったん山岳スポーツセンターに帰還して荷物を整理。

そのあとは食堂をお借りして、持参したお弁当を食べました。

コロナ禍なので黙食(それとも疲れただけ?)


14:00~ 午後練開始

時間になったので、ふたたびクライミングパークへ移動します。

本格的に暑くなってきたので、午後はシャッターが締まりました。

午後練の内容は、基本的に前半と同様です。

ウォーミングアップをして、オンサイト練習をローテーションで行ない、締めは自由セッションで各自取り組んでもらいます。

ただし、午前中で壁に慣れたはずということで、挑戦するグレードは1段階アップさせてもらいました!

普段のニコニコ顔から一転して真剣な表情。楽しそうです。
この頃どんどん強くなっている期待の1年生!
まだまだ元気な副部長と力尽きた1年生。
レスト中。さすがに少しお疲れ気味でしょうか。

というわけで、午後も3時間の練習が終了しました。

1日中登りっぱなしだったので、終盤はさすがに疲労の色が見えましたが、きちんと最後までやりきったのはすごいと思います!

陽が沈みはじめたジム。今日は1日、お世話になりました。
稜線がまとう薄い夕焼けと、涼風が運ぶひぐらしの声。
合宿所に帰ってきました。

みんなで過ごす合宿の夜

17:00~ シャワータイム・自由時間

山岳スポーツセンターに帰ってきたあとは、夕食まで自由時間。

交代でシャワーを浴びて、たくさん登って疲れた身体を休めます。

まったりタイム。
厨房では着々と夕食準備が進行中。ごちそうになります!


18:30~ 夕食

合宿と言えば、みんなで食べる夕ごはん!

定番のカレーライスに、サラダと納豆、デザートのスイカと、バランスの良い美味しい食事で、しっかりとエネルギーを補給しました。

食堂に集合してみんなで夕食。
食いしん坊! 中学生は食べざかりです。


19:30~ レクリエーション

夕食後はレクリエーションタイム。

まずは腹ごなしをかねて、ランタンを装備して夜の探検に出発!

といっても近くの遊歩道を歩き回っただけですが、陽が落ちてからの集団行動は子どもたちにとっては新鮮だったようで、真っ暗な道中に明るい談笑が響きました。
(あまりに暗かったため写真は撮れませんでした……)


戻ってきたあとは、女子部員たちが主導して、パーティーゲームの定番「人狼ゲーム」が催されました!

大部屋に全員集合!
赤ちゃんも参戦(?) 完璧なポーカーフェイスです。

22:00 消灯

レクリエーションも終えて、長かった1日もようやく終了です。

明日は早くも最終日ですが、まだ最後の練習が残っているので、各自しっかり休んで明日に備えます。

おやすみなさい……

2日目

終日となる2日目。

この日は午前中のみ練習し、午後は合宿の総仕上げとしてミーティングを行ないます。

そんな2日目の朝の様子から見ていきましょう!

朝活と朝食

朝焼けの山岳センター。おはようございます。

この日は起床時間を指定せず、朝の散歩に間に合うように各自で身じたくを済ませるようにお願いしてありました。

寝坊する部員もいるかもしれないと懸念しましたが、みんなきちんと早めの起床。

歯磨きや洗顔を済ませるだけでなく、部屋の片付けもてきぱきと行なっていました。

時刻はまだ早朝5時30分ですが、しっかり行動を始めました。

06:45 朝の散歩

朝活として散歩に出かけます。

身体をしっかりと覚醒させて、十分に朝食をとり、最終日の練習に備えるためです。

本日も快晴です!
隣接している戸川公園を歩きました。

途中、園内のオブジェがあるエリアで一休み。
涼しそう。
やっぱり登っちゃう。本人いわく、3級くらいだとか。


07:30 朝食

合宿所に帰ってきたら、昨日同様に食堂に集合。

朝食をとって、練習に備えます。

大人の分も含めて16食を用意していただきました!

合宿最後の練習!

09:00 練習

開店と同時にクライミングパークを訪問。

これからお昼までの3時間、合宿最後の練習を行ないます!

朝から暑かったためか、シャッターは閉まっていました。
練習前の集合!

基本的な練習メニューは前日同様ですが、この日は部員たちの体力を考慮して、挑むグレードを下げる予定でした。

ところが、最初はやや前日の疲れが見えた部員たちも、打ち込んでいるうちに調子が上がってきたのか、結局は前日以上の高グレードに挑むことになりました。

朝の素早い身支度といい、ボルダリングに打ち込む姿勢といい、中学生たちは大人が思う以上に頼もしく成長しているようです!

前日にとりそこねた課題に再挑戦!
2日目の強傾斜はかなりハードですが、ナイスファイトです!
難しい課題に何度も果敢に挑戦。
小柄な背丈を克服しようと試行錯誤中の1年生です。
先輩も続けてトライします!
フィジカルモンスターな副部長。
連登なのに1級と初段を中心に打ち込んでいました。
強化選手は1級まで全完しました!

というわけで、最後まで見事な登りを見せてくれた中学生。

これにて、2日間の合宿における全練習が終了しました!

じつに合計9時間にも及ぶ練習をやり遂げてくれた部員たち。

この経験が今後のクライミングのますますの充実の礎となると同時に、楽しい思い出となってくれたらうれしいです!

2日間お世話になりました!

お昼休憩〜ミーティング

12:30 昼食

練習から帰ってきたあとは、山岳センターの食堂で昼食です。

本来はもう宿泊客ではないのですが、ご厚意で使わせていただきました。

厨房は使えないので、朝のうちにつくってもらっていたお弁当をみんなで食べました。
食後は赤ちゃん観察会(?)をしてしばし休憩。


14:00 ミーティング

いよいよ合宿最後のプログラムです。

今回の合宿でお互いをよく観察できたこと、ボルダリングに専念したことを踏まえて、部活動としてクライミングに打ち込む意義を再確認してもらいました。

具体的には、クライマーとしての能力を自己分析してもらい、ほかの人からの評価ももらったうえで、練習メニューのアイデアをみんなで出し合い、それを実行していくスケジューリングを考案してもらいました。

みんなで出し合った意見を書いたホワイトボード。
1週間の生活スケジュールを見直し、練習計画を考えてもらいました。

合宿終了!(総括)

上が今回の合宿報告となります。

今回の合宿は、もちろんクライミング能力の強化を目的としていましたが、もう1つにはぞんぶんに楽しんでもらうことがテーマでした。

合宿終わりに部員たちにはお伝えしましたが、楽しむことにもっと貪欲になってほしいと思います。

「どうすればもっと楽しめるだろう」と思案することが、主体性や創造性を育み、それらを具現化するための地道な努力の積み重ねを可能にすると思うからです。

また、部活動として他人といっしょに練習に取り組む意義についてもお伝えしました。

一人でもできるクライミングというスポーツに、あえてチームとして取り組むのだから、そのメリットを最大限に引き出すべく、お互いを気遣い、教え合ってほしいと思います。

「共存」は難しさも伴いますが、それをたんなるリスクや面倒と捉えない心を身につけてほしいと願っています。

さて。

今回の合宿の実施にあたり、保護者の方々のご協力とご理解を賜われたことにつきまして、この場をお借りして深くお礼申し上げます。


そして、部員のみなさん。

今回は本当にお疲れさまでした!

同行させてもらえて、楽しかったです。



最後までお読みいただきありがとうございました!

それではみなさん。

ガンバです!


提供:ボルダリングジムBolBol