
こんにちは! 店長のヒロトです!
普段の外岩レポートは兄のタクマが担当していますが、今回はぼくがご報告させていただきます。
ぼくは今年の目標の1つに外岩にたくさん行くことを挙げ、ジムのHPのほうでも公言しています。
外岩をもっと楽しんで、岩場での実力を伸ばしていく。
今年はそんな1年にしたいということで、1月は3回も御岳山に行ってまいりました!
蛙と肺魚
年明け早々の1月9日。
本年の登り始めはソロ活!
一人で御岳山は忍者岩(忍者返しの岩)に赴きました。

御岳の忍者岩といえばクライミング界の大人気スポット。
本来ならば岩場好きのクライマーたちで賑わいますが、この日は平日だったこともありご覧のとおりの空き具合。
到着したときにはぼくのほかにお一人いらっしゃるだけでした。
自分も一人だったので親近感を覚えつつ、本日のお目当て課題を確認します。

本日の狙いは”蛙(3段)”!
写真中央あたりのルートになります。
じつは2年前に挑戦したことのある課題。
いざリベンジと意気込んで、さっそくトライしはじめましたが、真冬の冷え切った岩肌に体温を奪われてなかなか指が温まってくれません。
そんなぼくの様子を見て取って、さきほどちらりとご紹介した先客の方がなんと携帯式ガスストーブを使わせてくださいました!
ご厚意のおかげで指のコンディションは万全!
思いがけない親切な同好の士との出会いに感謝しつつ、「3段を完登してみなさんにその姿をご報告するんだ!」と気合を入れ直します。
ところが。
ここであることに気がつきました。

三脚忘れた……
外岩に挑むことに集中しすぎて、ブログのことをすっかり忘れていました。
残念ながら”蛙(3段)”に挑戦している写真はありません……。
もっとも、挑戦内容としては第1核心の2手目どりに2時間以上を費やすというたいへん地味なものだったので、かりに三脚を持ってきていても映える姿はお見せできなかったと思います。
とはいえ、目標としている課題の難易度を文字通り肌で感じることができたので満足でした。
さて。
同じ動作の繰り返しで保持力が落ちてきたことにくわえ、さすがに少々飽きてきてしまったので別課題に移行します。

同じく忍者岩の”肺魚(2段)”。
続いてはこちらの課題に挑みました。
じつはこれ、さきほどストーブを貸してくださった方が登っていた課題です。
登っている姿を見て興味が湧いたので、自分もトライしてみます。
さっそくスタートに取りつきます!


あれ、三脚忘れたんじゃないの?
と、そんなふうに疑問に思ってくださったとしたら、ここまでしっかり読んでいただきありがとうございます。
たしかに、さきほどぼくは「三脚忘れたので撮影できなかった」と説明したのですが……

なんと三脚も貸してもらいました!
ストーブに続けて撮影機材までもお借りしてしまい、感謝の連続です。
そのうえ、その方はぼくがトライする直前に見事に完登したため、細かいムーブのアドバイスまで送ってくださいました。
お世話になりっぱなしのなか、助言のおかげでぼくも無事完登。
目的の課題ではありませんでしたが、登れたことはとてもうれしかったですし、ご協力に報いることができてよかったです!
ということで、貸していただいた三脚をぞんぶんに活用して撮影した登攀風景をお伝えします。
”肺魚(2段)”の全容です!



この1手が核心でした。



高さがあるうえ、真下は大きく張り出した岩肌です。

無事に登りきることができました!
この日はこれにて終了です。
一人なので楽しめるかどうか心配でしたが、終わってみればめちゃくちゃ満喫できました!
一期一会にも恵まれ、一人だからかいつも以上に自然を堪能できましたし、課題にもよく向き合えたような気がします。
普段は複数人で挑むことは多いですが、これはこれで良い体験ができたので満足です!
忍者返しと巣登り
1月23日、2度目の御岳です。
この日は同行者あり!
当ジムBolBolの常連さんであるホシナさんにごいっしょしていただきました。

”忍者(返しの)岩”の隣にある”白虎岩”です。
さて。
この日さいしょに登ったのはこちら!

ご存知、”忍者返し”です!
外岩クライマーたちの間では超有名課題だけに、写真から一目でおわかりになる方も多いと思います。
数年前にすでに完登したのですが、その後、課題の一部が欠けて内容が少し変わりました。
当時は1級でしたが、かなり辛くなったようなので再挑戦してみます。




登り終えてみると、たしかに記憶にあるより相当悪くなっているように感じました。
以前とは違う内容になってはいますが、変更箇所についてはいろいろな攻略ムーブが見つかっているようで、課題自体は有名なだけあってとても面白いです。
なにはともあれ、無事に再登することができて満足でした!
さて、続いてはこちら。

同じく忍者岩の”巣登り(初段)”。
登っているのは今回の同行者のホシナさんです。

登っている姿はインパクトがあります!


外岩にしてはなかなかダイナミックな課題です。

ここから上のポッケを取りに行くのですが、けっこう遠いです。
ヒールが外れてしまう恐怖に打ち勝つことはもちろん、しっかりヒールを効かせないと次の一手が伸ばしきれないので、精神と技術が同時に試されます。
そんなポッケ取りを別角度からお伝えします!

なんと現地で仲良くなった方に撮影してもらいました!

じつはこのポッケを取ったあとが核心!
この体勢からヒールでしっかりかき込んで勢いをつけ、右手を送ってさらに奥のガバを取りにいきます。
ジムの課題ではよくあるムーブで、実際インドアでやるとしたら落ちることへの恐怖が少ないぶん、そこまで難しくはなかったかもしれません。
ところが、外岩でやるとなるとかなり勇気が必要でした。

取り先はちゃんとガバなのでそこは安心感があります。

この1手は勇気を持って出しました!


この日は”忍者返し”と”巣登り”を主に楽しみましたが、忍者岩はほかにもいろんな課題があります。
今回ご紹介した以外にもやってみたい課題が何本もあるので、まだまだこの岩で遊べそうです。
この後に少し移動して、ピンチオーバーハング岩で遊んで締めました。

次回予告
今回は1月中に行なった2回の御岳遠征についてご報告しました。
当月はあと1回、御岳に赴いていますので、次回はその様子をお伝えしたいと思います。

今回のご報告は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、みなさん。
ガンバです!
提供:ボルダリングジムBolBol
