【外岩レポート第1段】瑞牆山・星穴岳・妙義山

タクマ
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こんにちは。BolBolのタクマです。

今回から定期的に外岩クライミングに関する報告レポートを書いていきたいと思います。

とはいえ、始動したばかりのこの企画、なかなか準備に手間取ってしまっていて、リアルタイムなレポートがまだ完成しておりません。

なので、今回は昨年11月に訪れた岩場のレポートをご覧にいれようと思います。

瑞牆山クライミング

11月は2回に分けて瑞牆山みずがきやまを堪能しました。

山梨県の”瑞牆山”といえば、関東地方における外岩クライミングの定番中の定番ですね。

ボルダーもリードもさまざまなルートがあり、初心者からベテランまで幅広く楽しめる外岩クライミングのメッカです。

本格的な冬を間近に控えた11月の冷気に加えて、現地は標高1600mに及ぶ高地でしたので、寒さが堪えるなかでのチャレンジとなりました。

出典:ROCK TOPO(https://www.rocktopo.net)

過酷な条件でしたが、BolBolボルボルからたくさんのメンバーが集まってくれました。

フタを開けてみれば総勢5名と賑やかなパーティ編成。

なかにはロープクライミング初挑戦の方もいらっしゃいました。

ただでさえ寒い初冬の山道を、クライミング道具を担いだ状態で歩き続ける30分のアプローチ(※)は、とくに初心者の方にはさぞ大変だったでしょう。
ふもとから目的地までの道のりのこと

きちんと岩場までついてきていただけたことに、この場で改めて敬意と感謝を表明します!

タクマ
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初めての方にとってはアプローチだけでも十分にハード。目的地に到着したときには、すでにジム帰りくらいの達成感を得られているかもしれません。

瑞牆山・カサメリ沢

1日目にあたる7日は、瑞牆山はカサメリ沢でロープクライミングを楽しんできました。

カサメリ沢は人気の瑞牆山サブエリアで、リード課題が豊富に存在しています。

エリア内にはいくつかの主要な岩壁がありますが、この日はコロッセオと名付けられたものに挑みました。

タクマ
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山は巨大なジムのようなもの。一口に「瑞牆山」といっても、そのなかには様々なエリアと壁が存在しています。


出典:ROCK TOPO(https://www.rocktopo.net)

さて。

現地についたところでクライミング開始。

寒いので、チョークバッグにカイロを入れての挑戦となりました。

まずは先陣を切って最初のトライ。

今回挑戦する課題にヌンチャクをセットしていきます。

タクマ
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自然の岩壁にはボルトしか用意されていないので、ヌンチャク(クイックドロー)は自前のものを用意し、現地でつける必要があります。

このように事前に必要な本数だけ準備します。
ジムだとこんなふうに最初からついていますね。

この日に挑戦した課題は……

トレビの泉(5.10a)

オスティカ・アンティカ(5.11a)

ナイト・ディジィ・ダンス(5.12c)

の3本でした。
※カッコ内の数字はグレードです。

それぞれできちんと完登者を出し、成果としては全勝と言えました!


また、初心者の方にはトレビの泉をトップロープでチャレンジしてもらいました。

トップロープなら途中でクリップする必要がないぶん、リードよりも気軽に行えて初心者向きです。

タクマ
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とはいえ、ロープ初心者の方は課題の長さと高さに順応することが最初の難関です。トップロープとはいえ、初めてでの完登はすばらしい!


ひとしきり登ったところで、日も落ちてきたため撤収。

最後はヘッドランプを使って闇夜のなかの下山となりました。

宿題を残したメンバーもいましたが、みな一様に満足感に満ちた表情。

暗い山道に楽しかった時間を語り合う明るい笑いが響きました。

タクマ
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人気課題「真実の口(5.10d)」はこの日はお預け。次回いっしょに挑みましょう!

瑞牆山・植樹祭エリア

2日目にあたる14日は同じく瑞牆は植樹祭エリアでボルダリングを満喫しました。

7日の寒さから打って変わってのポカポカ陽気。

秋晴れが広がる高い空の下、秋色の褪せた樹木たちが漂わせる落ち着いた風情のなかで、お昼寝を挟んだりしつつ、まったりと外岩ボルダリングを楽しみました。

タクマ
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この日は気軽なお散歩感覚。トレーニングとしてではなく、純粋に楽しむクライミングを行ないました。


11月は瑞牆のボルダリングシーズンなので他のパーティーも沢山いました。

外岩のボルダリングは知らないクライマーの方のマットをお借りすることがあるので、マナーを守りつつ、空いている岩を見つけてはのんびりと登ることに。

”コールドスリープ(1級)”、”夜を待ちながら(2級)”などを含め、比較的低いグレードのルートを気ままに散策し、リラックスしたクライミングとなりました。

タクマ
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シーズン中の岩場はしばしばジムのように混み合いますが、そうしたときに思いがけない出会いがあったりして、それもまた外岩の魅力となります。

星穴岳と妙義山

瑞牆ボルダーの翌日15日は、群馬県は星穴岳と妙義山に行ってきました。

このときの目的はアルパインクライミングとマルチピッチ。

”壁登り”というよりは”山登り”にチャレンジしました。

タクマ
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ぼくはリードメインですが、クライミングと名のつくものならなんでも挑戦します。多種多様なクライミングについてまとめた記事もありますので、以下のリンクからどうぞ!

星穴岳のバリエーションルート

星穴岳ほしあなだけではアルパインクライミングに挑戦。

バリエーションルートと呼ばれる未整備の急峻な山道に挑みます。

一般登山客は入山を禁止されている上級者用のルートに挑みました。

星穴岳の絶景

途中、ロープを使わなければ攻略できない難所も存在し、ふつうの登山とは異なり、垂直に移動する箇所の攻略が要求されます。

落ちたら死んでしまうような50mの懸垂降下にもチャレンジ。

途中で道が切れている箇所もあるため、遭難に十分に注意して進みました。

タクマ
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一般登山道と比較すれば格段に過酷なのがバリエーションルートですが、その過酷さが通常の登山とは一味違うアルパインクライミングならではのスリルと達成感をもたらしてくれます。

懸垂降下箇所。
懸垂降下に用いたロープ。

妙義山でマルチピッチ

星穴岳の登頂を無事に果たしたあとは、次の目的である妙義山みょうぎさんのマルチピッチルートに行きました。

駐車場から見上げると、この山の頂上まで登るのかとテンションが上がってしまうほどカッコいい山でした。

妙義山の威容。日本三大奇景の1つだそうです。

マルチピッチでは、仲間とビレイヤーを交互に担いつつリードクライミングを繰り返すことで進んでいきます。

というわけで、星穴岳に引き続き、ここでもロープを活用しての登山となりました。

下山ではまたしても懸垂下降。

星穴岳と妙義山を連続して攻略したことで、ロープの経験値を大きく上げることができた1日となりました。

タクマ
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成長の実感や登頂の達成感を味わいつつ眺める絶景は格別です!

マルチピッチの道中。絶景ですが、見惚れて落ちないよう慎重に。

総括

今回のレポートは以上になります。

もう半年ほど前の内容になってしまいましたが、まだまだ当時のことを鮮明に思い出すことができました。

大自然を全身で満喫するからこそ、思い出が強く心に残るので、これもまた外岩クライミングならではの魅力かもしれませんね。

次回からは、リアルタイムなレポートをご覧いただけるようきっちり準備を進めていきますので、ぜひとも引き続きブログをチェックしてみてください。

なお、過去にご紹介した外岩やアウトドアに関する記事は以下のボタンからご覧になれます。

興味のある方はぜひどうぞ。


今回のレポートを読んで「行ってみたい」と思った方はぜひ当店を訪れてみてください。

外岩愛好家の方たちにも大好評のまぶし壁とムーンボードをご用意してお待ちしております。



タクマ
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