
こんにちは。BolBolのタクマです。
夏の気配が日増しに強まる6月中旬。
梅雨のじめじめとした大気に含まれる暑気が、このところ一段と濃くなっているように感じられます。
そんな過酷な季節の変わり目ではありますが、先週に引き続き、元気良く小川山を再訪いたしました。

今回の目的は大きく2つ。
1つには、僕の今年の目標課題”サマータイム(5.13b/c)”への再トライ。
そして、もう1つには、ゲストのお二人にロープクライミングを楽しんでいただくこと。
この2つのお題を携えて、今回も長野県は小川山・兄岩へとやってまいりました!

サマータイム再挑戦
己の限界を乗り越えるために毎回設定している目標課題。
冒頭でもお伝えしたとおり、今期は兄岩の”サマータイム”の攻略を目指すことにしました。

課題の名前は”サマータイム”ですが、落とせるまでは秋になろうが冬になろうが通い詰めるつもりです!

攻略のカギは継続と知略
岩肌の攻略は、ボルダリングジムの課題とは少々勝手が異なります。
まずもって、オブザベーションの難易度が段違いです。
ジムの人工的ルートとは違い、まずは使用するホールドの選別から始めなければなりません。
使い方やムーブがあからさまなホールドなど存在せず、持てるかどうか、踏めるのかどうか、すべて自分で判断していく必要があります。

さらに、自然環境も難敵として立ちはだかります。
実際、今回は前日に降った雨の影響でホールドをまともに持つことができず、本気トライは難しい条件でした。
しかしながら、悪条件でもやるべきことはたくさんあります。
登る感覚やムーブを確認し、攻略のイメージを洗練していきます。
さらには、どのセクションが難しいのか、登るためにはどのようなトレーニングをすれば良いのかといった攻略のための知識を、実際に壁に触れながら探求するのです。
その時々でやれることを継続して行なうこと。
技術や、知恵も総動員すること。
外岩の5.13クラスを落とすためには欠かせない心構えだと考えています。

外岩課題は時間や天候の都合で頻繁には挑戦できず、ベストな条件でトライするチャンスとなるとかなり限られますが、それ以外の時間にやるべきことを粛々と行なうことが大切です。

ゲストといっしょに
仲間といっしょに大自然を満喫できるのも外岩クライミングの魅力の1つ。
というわけで、今回は初めてご同行いただくお二人をゲストに迎えました。

写真左の女性は、BolBolの常連さん。
チャレンジ精神がとても旺盛な方で、山だけでなくサーフィンなどをして海も楽しむアクティブな方です。
そして右側は、大西蛍雪さん。
先日行なわれた神奈川選手権大会において、日本のトップクライマーである番匠選手や小西選手と並んで表彰台に立った、新進気鋭の高校生クライマーです。

初めての方はトップロープでチャレンジ。
人生初のロープクライミングにして堂々たる完登を果たしてくれました!

ジムで鍛えたお客様が外岩を制する姿を見るのはとても嬉しいものです。

一方で、大西選手はぼくと同じくサマータイムにチャレンジ。
外岩課題は、純粋なクライミング能力以外にも、さまざまな技術や戦術が必要になってきます。
今回の経験が活かして一段とレベルアップしてもらえたら嬉しいですね。

高校生のフレッシュな登りを見て、ぼくも良い刺激をもらいました。

総括
レポートは以上になります。
今回は初めてパーティーを組む方々だったので、普段よりも新鮮な外岩クライミングとなりました。
やっていることは同じ岩登りでも、環境や、環境を共有するメンバーが変わるだけで、新しい発見や面白さが得られるのも、こうした遠征の魅力ですね。
ベストコンディションではなく本気トライはできなかったものの、今期の目標課題についてたしかな進捗を感じられましたし、これも大きな収穫でした。
今後も時間があれば積極的に外岩に赴き、ブログを通じて読者のみなさんと、技術や感動をシェアしていきたいと思います。

また、今回のレポートを読んで「行ってみたい」と思った方はぜひ当店を訪れてみてください。
外岩愛好家の方たちにも大好評のまぶし壁とムーンボードをご用意してお待ちしております。


いっしょに登ってくださる方、大募集中です!
提供:ボルダリングジムBolBol


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