5級課題
緑10
最初のポイントはスタートへの手に足です。
初級者のうちは股関節の柔軟性に自信のなく、手に足に苦戦する人も多いと思います。
その場合は下の画像のように壁からあえて離れることで、手を通すスペースを十分に確保するのがオススメです。
2つ目のポイントはピンチホールドを狙うときの足さばきです。
足の入れ替えを行なえばバランスの良い体勢をつくれるのですが、それだと窮屈に感じる方も多いことでしょう。
そこで、ここではフラッギングという足技を利用すれば、足を入れ替えずに安定を図ることができます。
最後の難関はバナナホールドのキャッチです。
かなり距離があり、しかも保持しているホールドも悪いため、初級者にとっては辛いパートになっています。
ここは腕だけに頼らずに左足の脚力を意識して、蹴り上がって一気に右足の足場に立ち上がるようにしてみましょう。
緑11
最初のポイントは2手目取りです。
クロス気味に取りに行くのがオススメですが、このときの重心移動には注意が必要です。
重心を残したまま行なってしまうと身体が回ってしまいますので、下の一連の画像で示したとおりに腰を狙うホールドの下に持ってこれるように意識してください。
ゴール手前の手順も重要なポイントです。
左手・右手と交互に出したくなりますが、ゴールとなっているボテの向きから考えて、左手を2回連続で出していく、いわゆる”送り”と呼ばれる手順がオススメです。
緑12
1手目のピンチが最初の難関です。
5級にしてはかなり持ち感が悪く、初級者は苦戦を強いられるかもしれません。
ピンチ自体のコツとしては、親指を意識することです。
通常の保持では小指側を意識しますが、ピンチでは親指での押さえつけを意識すると力をこめやすいでしょう。
しかし、それでも持ち感が悪い場合は「持ちづらいホールドには頼らない」という方針をとる必要があります。
具体的には、左手ではなく右手(スタートホールド)での保持をメインにして、次のホールドを取りにいくときはできるかぎり素早く動くようにすると良いでしょう。
続いてはゴール手前の2つのホールドの手順です。
ゴールから2つ手前のスローパーの持ち感も決して良くはありません。
なので、ここでも「持ちづらいホールドは頼らない」という作戦がおすすめです。
具体的には、右手の”送り”を行なうのです。
もっとも、上達のことを考えれば「スローパーをしっかり保持できるようにする」という意識も重要です。
慣れてきたら左手を出す(送らずに登る)パターンにチャレンジしてみるのも良いと思います!
4級課題
水色10
最初のポイントは1手目へのマッチです。
ここではフラッギングを行なうことで左手を寄せてきやすくします。
もちろん足を入れ替えても良いのですが、スタンスがやや窮屈であることと、足場が滑りやすいことからして、フラッギングを行なうほうが成功率は上がるでしょう。
2つ目のポイントはゴール手前のホールド取りです。
おそらくここが核心ですが、下の画像のように右足のヒールフックを用いると、簡単に取りに行くことができます。
水色11
最初の2手に難しさが集約しています。
この課題は初手が最大の核心です。
狭くて出づらいスタンスから思い切りクロスしてボテ下のホールドを取りにいきます。
成功のコツは2つ。
まずは左手でできるかぎり引いてください。
とくに傾斜でクロス取りを試みる場合は、壁から離されて届かないということが多いです。
そのため、左手で身体をぐっと引きつけることで壁に近づけるように意識しましょう。
また、上半身全体の動きも重要です。
腕だけを伸ばすのではなく、上体を傾けることで腕の支点となっている肩を近づけるようにすれば、ターゲットへの距離を詰めることができます。
加えて、重心移動がしやくなるので取ったあとのバランスも良くなります。
この最大の難関を乗り越えたあとも油断は禁物です。
次の1手が遠いので、思い切りよく距離を出す必要があります。
いったん壁から離れてタメをつくり、一気に入り込む勢いで立ち上がると良いでしょう。
水色12
まずは序盤のトラバースの手順がポイントです。
いろいろな行き方がありますが、ここではクロスを利用した進み方をオススメします。
最後の難所はゴール取り。
直前のカチポケットが厳しいために苦戦を強いられます。
残念ながら、ここは工夫で乗り越えることが難しく、真っ向勝負を挑まざるを得ません。
指の力を地道に鍛えていく以外には、これといって気の利いた攻略法はないでしょう。
ただし、このゴール直前のカチは飛ばしてしまう選択肢もあります。
動画でご紹介した方法とは異なりますが、手前のホールドにマッチして、そこから一気にゴールを狙うことは可能です。
ある程度の身長と広背筋の筋力が必要になりますが、引きつけるパワーに自信のある方はぜひチャレンジしてみてください。
提供:ボルダリングジムBolBol