
こんにちは! BolBolです!
近頃はこのシリーズばかり投稿してしまっているので、ほかの記事を待ってくださっている方たちには申し訳ありません。
ですが、ご好評につき、このたびは5〜2級の全テープ課題について模範解答をご用意することに決定しました!
そのため、今後も完成を目指して解答集を更新していきますので、今しばらくお付き合いください。
もちろん、その合間に外岩レポートなどのほかの記事も随時更新していきますので、お暇なときにブログをチェックしてみてください!
5級課題
手順に悩まされる課題がそろっているのが特徴です。
初級者のうちはオブザベに苦労するかもしれません。
足の置き方やホールドを使う順番に悩むことが多い方は、この解答集と並行して以下の記事で基本的な考え方をチェックしてみてください!
緑7番
最大の核心は2手目のクロス取りです。
ここに限らず、クロスを成功させる秘訣は保持している手で身体をしっかりと引きつけることです。
ただでさえ狙うホールドから遠い反対側の腕(ここでは左腕)を伸ばすのに、身体まで壁から遠いとホールドを取りにいけません。
また、身体が壁から離れた状態ではバランスも崩れやすくなってしまいます。
なので、背中で引いて身体と壁の距離を詰めましょう!

また、中盤で手順に悩む箇所があるかもしれませんが、模範解答としては”送り”が正解です。
左手を連続で出すことで、自然なかたちでホールドを保持しやすくなります。

以上のように、この課題は「同側に連続するホールドの処理」を学ぶことができます。
序盤の核心では”クロス”、中盤では”送り”を行なっていますが、こうした手順の選択を考えるうえで重要になるのが、ホールドの向きです。
原則として、ホールドは握手するように持つのがベスト。
つまり、「両方の手のひらが身体の内側を向いている状態」が理想です。
もっとも、難しいルートになるほどそれをさせてくれないのですが、それでも「基本は”握手”」だと覚えておくと手順を考える際の基準となるでしょう。

可能なら避けたい状態ですが、強いられる課題もあります。
緑8番
中盤から終盤にかけての手順に悩む方が多く見られる課題です。
模範解答としては、クロス → マッチ(手の持ち替え)をご提案します!



また、フットワークにも注目してください。
初心者のうちは、手順を気にすると足がおろそかになりがちですが、身体のバランスを保つためには足の入れ替えを行なう必要があります。
動画を参考にしつつ、実際にご自分の身体を動かしてみて、足の入れ替えのタイミングと有効性を確かめてください!
緑9番
1手目に悩まれている方が多い課題です。
スタートから届く範囲に、大小3つのホールドがあります。
そのなかで最も遠いホールドが正解です。

同様に、上部でもあえて遠いホールドに手を伸ばすシーンがあります。
先々のことを考えた結果、このような選択をします。


「最も近いホールドが次の1手とは限らない」。
これが、この課題から得るべき教訓です!
ホールドの持ちやすさや、その後の体勢や手順を考慮した結果、あえて遠いホールドに手を伸ばす場合もあるのです。
4級課題
持ち感の悪いホールドが多く登場します。
パワーだけではなく、上手に保持するテクニックも要求される中級者への登竜門的な課題がそろっています。
スローパーの攻略が核心となっている課題が多いので、以下の記事も参考にしてみてください!
水色7番
最初にして最大の核心は2手目取りです。
”手に足”をしたところから勢いよく立ち上がって取りにいきます。
これが苦手な方の大半は身体を十分に引きつけられていない印象がありますので、壁に胸をぶつけにいくつもりでしっかりと引くようにしてください!

動画を見て成功のイメージを焼きつけてください!
最後の核心はゴールマッチです。
幅のあるピンチホールドなので、とくに手の小さい子どもや女性は苦労されることが多いようです。
腰をできるかぎり壁に近づけ、なおかつ足場の真上に持ってくるようにすれば負担が減ります。
「パワー負けだ」と白旗を挙げるまえに、技術的にどうにかできないかぜひ試してください。
試行錯誤していれば、技術だけではなく結果的には筋力も養われるので、一石二鳥ですよ!

(フラッギングとは画像のような足技のことです)

水色8番
最初の核心は2手目のホールドにマッチをしてから3手目を狙うところです。
この2手目のホールドは、見た目こそゴツゴツしていますが、持ち感としてはスローパーです。
そのため、重心(腰)と壁にしっかりと詰めて、背中で引くことを意識してください。

そして、この課題最大の難所はゴール1つ手前のホールドへのマッチ!
まずもって、持ちやすい箇所をしっかりと見つけることが大事です。
その箇所に左手をかけたあとは、身体を引き上げて足を先に上げましょう。
さらに、右手を寄せてくる前に腰を壁に近づけるようにします。
この小さな動作により、手にかかる負担が劇的に減るのです!

なお、ゴールはヒールフックがオススメですが、足を入れ替えてしまってもOKです。

水色9番
1手目のスローパーが最初の難所です。
しっかりと腰を壁に詰めて、背中の筋肉を使って真下に力を利かせて保持します。

続いて注意するべき箇所はヒトデ形のホールドへのマッチです。
画像のようにフラッギングをするとバランスが整います。

続いてのポイントはボール型ホールドからピンチに向かっての右手出し。
左手・左足支持と、左半身に偏って支持しているためにバランスが悪いですが、右足をしっかり壁につける(スメアを張る)ことで安定を図ります。

ピンチを取れてからゴールまでの手順はいくつかあります。
今回は右手の”送り”を模範解答としてご提案しましたが、べつのパターンとしては下の動画も参考にしてみてください。
もちろん、これ以外にも方法はあると思いますので、ご自分に合った攻略法を模索してみてください!
解答集についての告知
冒頭でもお伝えしたとおり、BolBolでは5〜2級のテープ課題を網羅した解答集をご用意することに決定しました!
それに伴ってブログ内に専用ページを新設し、さらにはジム内のQRコードからいつでも模範解答を見れるようにしていきます。
皆様の上達をより良くサポートできる環境が整っていくと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください!
今回もお読みいただきありがとうございました。
それではみなさん。
ガンバです!
提供:ボルダリングジムBolBol
