3級
青1
最初のポイントはスタートポジションの取り方です。
足場のほうに乗り込むのであれば、そちらに腰(重心)を近づけたほうが楽になっていくのですが、この課題の場合はそうではありません。
真上のホールドを取りに行くため、むしろ重心はスタートホールドに近くします。
そして、体幹と腕の懸垂力で耐えながら右手を出していきましょう。
続いてはスローパーから三角ボテを取りにいくシーンです。
ここではスローパーの保持の仕方がポイントになります。
画像のように、右手はややラップ気味に持ち、抱え込むようにして利かせます。そのためには、左腰が壁に近づくように軽くひねると良いでしょう。
最後はスローパーにきっちり乗り込んでからのゴールマッチです。
1手目を取ったときとは違い、ここでは”乗り込み”の基本に忠実になって、足場となるスローパーに重心である腰を近づけるように意識してください。
青2
中間部にあるカチの扱いが核心となります。
このカチはエッジがなくてスローパー的な持ち感になっているため、不用意に扱うとすぐに外れてしまいます。
ポイントは指をしっかり押し当てること。
このカチを持ったまま数手のムーブをこなす必要がありますが、その間に保持する力を緩めてはいけません。
とくに、ゴール手前のホールドを取りにいくときにはしっかりと押さえつけるように強く意識しましょう。
青3
この課題の核心は中間部の大きなアンダーへの乗り込みです。
まずもって、どこに足を乗せるかが重要になります。
上の画像ではホールドの下部に足を置いています。
一方で、”乗りやすさ”についてのみ言えばホールド上部のほうが乗せやすくなっています。
しかしながら、あまり上部に足を乗せると狭くなるため、立ち上がりづらくなってしまいます。
そこで、お手本動画においては、乗せてからの動きやすさを考慮して、多少乗りづらくても下部のほうに足を置いているのです。
また、どこに乗せるかにかかわらず、ホールドをしっかり踏むというフットワークの基本に忠実になることも大切です。
足場が悪いと足に力を入れることを避けてしまいがちですが、そういうときこそ勇気を出して体重を乗せないと滑落してしまうリスクが高まります。
しっかりとつま先を押し当てる意識を持つようにしてください。
2級
白1
最初の核心は中間部のピンチホールド取りです。
下部についたガバをアンダー気味につまんだ状態から立ち上がっていきます。
立ち上がるとき、あまり極端に側対(ダイアゴナル)の姿勢になってはいけません。
背中を完全に右側に向けてしまったほうが力を利かせやすそうですが、それだと壁から剥がれすぎて余計にパワーを必要としてしまいます。
なので、腰はほぼ壁と平行くらいの感覚のほうがバランス良く立てるでしょう。
こうした重心を壁に近づける意識はルートの後半でも重要です。
取り先のピンチから次のスローパーに移るときも、そのスローパーを保持してゴールを狙うときも、腰を壁に詰めることがコツになります。
白2
この課題は1手目が最大の核心かつ醍醐味となっています。
スタートホールドに足をかけた状態から勢いをつけてスタートホールドに立ち上がり、ポケットに左手を入れます。
少しトリッキーなランジのような感覚です。
なお、取ったあとはバランスが悪いためどうしても回転しますから、それも見越して右足のスメアでふんばる(心の)準備をしておくとよさそうです。
難しい初手を決めてからも油断は禁物。
ツルツルとした木ボテへの乗り込みが次なる難関です。
足でふんばるのには限界があるので、ここでは左手の保持が重要になります。ぐっと引きつけて、体重を支えられるように意識してみてください。
白3
最初のポイントは1手目の大きなホールドの扱いです。
右方向に力を利かせたいところですが、足の配置からして身体を右側に倒すことが容易ではなくなっています。
そこで、右手のプッシュを行なうことで利かせやすくしていきます。
そして、ゴール前のホールドの扱いも核心となります。
かなり悪いホールドなので、壁にしっかりと入り込むというスラブの基本を徹底する必要があります。
そのためには、右手で保持しているポケットの利用が肝となります。
提供:ボルダリングジムBolBol