こんにちは! BolBolです。
問題には解答集が必要です。
ボルダリングは謎解き要素もあるスポーツなので、最初から正解(登り方)がわかってしまっては退屈ですが、いつまでも謎のままではそれはそれでストレスです。
悩み抜いた末に降参したあとは、ちゃんと正解が知りたいですよね!
というわけで、今回はタイトルにもあるとおり、BolBolにあるスラブ壁の登り方を動画つきで解説していきます!
好評であればほかの課題についても解説していきますので、常連の方も、遠征でお越しの方も、ぜひともご活用ください!
ムーブはあくまで一例ですから、ご自分の背丈や長所に合わせて自分なりの登り方を研究することもしてみてください!
5級課題の解答・解説
初心者の前に最初に立ちはだかる5級の壁。
これを乗り越えれば晴れて中級者の仲間入りとなりますので、今回の解説を参考にしてぜひとも全完を目指してください!
緑1番
BolBolでは5級課題から足場も限定されますが、この課題は制限された足場を上手に使う練習にうってつけです!
足場は乗りやすく、ホールドの配置も素直ですが、ところどころで足限定ならではの難しさがあります。
3手目を取るとき、小柄な人はスタートホールドに一気に立ち上がることが必要になるでしょう。
また、ゴール取りでは、両足を乗せようとすると難しいので、右足はスメアする(乗せずに壁につける)ようにします。
このように、足場と狙うホールドとの距離感に応じて、スピーディーに処理したり、あえて足を乗せなかったりと工夫することが、足限定の課題に慣れるうえでは大切になります。
緑2番
この課題は題して、「初めての手に足」!
1手目を取ったあと、スタートホールドを左手で保持したまま、左足を同じくスタートに乗せます。
手に足のポイントは股関節の柔軟性と引きつけ力。
繰り返し登れば良いトレーニングになります!
もう1つの核心はゴール取り。
左手・左足の同側支持なので、右手を離すと回転が始まってしまいますが、体幹の力でふんばりつつ、一気に立ち上がりましょう。
立ち上がるときに、ほんの少し右足を左側に移動させるようにする(フラッギングする)ように意識するとバランスがよくなります。
足場が制限された課題では、いつもバランスの良いムーブ(正対やダイアゴナル)で取りにいけるとは限りません。
このゴール取りのようなムーブも必要になってくるので、練習してみてください!
緑3番
この課題のポイントはボテの踏み方です。
基本的にホールドはつま先で踏むものですが、ボテの表面を踏みつけるときは”点”ではなく足裏全体を使って”面”で踏むようにします。
なお、スタートするときは右足の置き場がないため、やはり緑1番のゴール取りと同じようにスメアを使います。
このように、スメアは足場限定の基本中の基本スキルなので、初心者の方はこのスラブ課題を利用してどんどん練習してみてください!
4級課題の解答・解説
今回のスラブ4級はバリエーション豊かな仕上がりとなりました!
スラブらしいバランス感覚はもちろんのこと、柔軟性やパワーも求められてきます。
3課題通して登りこめば、クライマーとしての能力をまんべんなく鍛えられますよ!
水色1番
中級者入門レベルである4級では、持ち感の悪いホールドもたびたび登場してきます。
最初の核心は、1手目の大きなホールドの扱いです。
スローパー的なシェイプになっており持ち感が悪いですが、右側中央あたりに持ちやすい箇所があります。この箇所に力を利かせられるよう、左手のホールドをプッシュしつつ、体を倒していきます。
体を倒していくとき、左足はわざと外しておくことで力を利かせやすくなります。
しっかりと持てるようになったところで左足を上げましょう。
ゴール取りもこの課題の難所の1つで、パワーとプッシュの技術を必要とします。
左足でスメアしながら身体を引き上げて、身体が上がったら左手をプッシュにしていきます。この一連の動作を壁から体から離れないように、体幹の力で我慢しながら行なってください!
水色2番
大きなホールドを保持しつつ、右から左へとトラバース(横移動)するところが核心です。
身長と脚の柔軟性が十分にある場合は、そのまま次のホールドを踏むことができますが、そうではない場合は飛び移る必要があります。
もっとも、足が届く場合も大きく開脚したところから横移動するため、それなりに思い切りが必要となり、またバランスには十分に注意が必要です。
それ以外では、とくに難しいところはなく、4級の入門編として適した課題かもしれません。
5級を登れるようになってきた方は、グレードアップを目指してぜひともチャレンジしてみてください!
水色3番
4級のなかでは一番スラブらしい課題かもしれません。
全体的に高いバランス感覚が要求され、スラブらしく壁に入る意識(壁から離れないようにする意識)を強く持つことが重要になります。
最初の難関は、一気に立ち上がってスタートホールドを取るところです。
足場となる小さめのボテは左側が立ちやすいのでこの箇所を踏むことと、壁への衝突を恐れずにしっかりと壁へと入り込むようにして立ち上がるのがポイントです。
そして、この課題最大の難所はスローパーを保持した状態からの右へのトラバースです。
ホールドの配置が悪いので、壁から剥がれるとバランスが崩れて回転しながら落ちてしまいますから、とにかく壁から離れないように、壁に腰を詰めつつ足に体重を乗せながら右手を伸ばしていくことが大切です。
左手のひらでしっかりと押さえつけながら脇を締めると、スローパーの摩擦力を最大化できて壁から剥がれにくくなります。
次回予告
次回はスラブの3級以降の課題の登り方もご紹介していく予定です。
そして、冒頭でもちらっとお伝えしたように、みなさまのお役に立てそうであれば、今後はこの解答集を定期的に発信していこうと思います。
もしも需要があるようなら、最終的にはBolBolの全課題の見本動画をそろえていく予定です。
ということなので、「役に立った!」、「これからも見本を発信してほしい」と感じていただけた場合は、ぜひともこの記事をご覧になったことをスタッフにお伝えください!
みなさまからのフィードバックをお待ちしております!
提供:ボルダリングジムBolBol