【課題解答集】スラブ3級・2級の登り方【動画つき】

こんにちは! BolBolです!

回に引き続き、今回も当ジムの課題を動画つきでご紹介していきます。

タイトルにもあるとおり、今回はスラブの3級・2級の攻略法をご説明します。

マントルを返したり、コーディネーションしたりと、バラエティに富んだ内容になっておりますので、この記事を参考にしてたくさん練習してみてください!

なお、5級・4級の課題についてご説明した前回の記事はこちらからどうぞ!

3級課題

級者の練習に最適な3級課題。

求められる柔軟性やバランス感覚のレベルが、4級と比較して格段に高くなっております。

打ち込めば上達すること間違いなしなので、どんどんチャレンジしてみてください!

青1番

この課題オブザベ能力が試されます!

そのため、未挑戦の場合、まずはご自分でトライしてみることをオススメします。

何度か挑戦してみてダメだったり、成功したけれど想定が見てみたいという方は、次の動画をご確認ください。



最大のポイントは序盤の手順とホールディングの選択です。

想定ムーブはご覧のとおり、スタート左にある一見すると足場と思しきホールドをプッシュし、右手を先に送っていき、最後は手に足で立ち上がるというものです。

ただし、これには次のような別ムーブも存在します。


スタート左上のホールドを左手でプッシュしつつ右足を上げます。

体を上げたところで、スタートホールドをアンダーに持ちかえるのがポイントです!

このように、この課題ではホールディングの技術と判断力が試されます。

ご自身の体格や柔軟性などに応じてムーブを選択し、さまざまな持ち方の選択肢を想定することが重要です。

パターン1。身体を上げるためにプッシュを選択します。

パターン2。右手をアンダーに返すことで体勢が安定します。

序盤を攻略したら、あとはゴールまで左にトラバースします。

3級を打てるようになっている実力があれば、ここはさほど難しくないでしょう。

青2番


初手のスローパーが最初の核心です。

かなり低い位置にあり、ホールド自体のかかりも良くはないため、腰を意識的に落とすことが大切になります。

重心をしっかりと下げ続けたまま次のホールドを狙いましょう。

もう1つの核心は、3手を保持してからの身体の引き上げです。

かなり狭い場所に身体を収める必要があるので、どうしても腰が壁から離れてしまいます。

これに耐えるためには両手で引くようにすると良いでしょう。

ホールドが小さいため、左手は軽く添える程度がGOODです!

このあとはゴールまで直上すればよいのですが、その途中、小柄な方は手に足をする必要が出てきます。

その場合は次の動画を参考にしてみてください!


青3番


序盤のポイントは手に頼らずに足で登ると。

つまりはスラブの基本に忠実になることです。

小さいつぶは身体を上げるときにのみ強く保持し、それ以外では軽く触っているだけです。

このホールドでどうにかしようとするよりは、腰をしっかりと壁に近づけて動くことを意識してください。そうすれば、手の力がいらないくらいに身体が安定します。

身体をべったりと壁に近づけます。
左足を最初から左に寄せておけば、右足を乗せやすくなります。

思い切って立ち上がり、ホールドを取ることに成功したらラストマントル返し!

このゴール取りに苦戦する人も多いようです。

コツは支点に重心を近づけること。

すなわち、真上を意識して最短距離で取りに行こうとはせず、まずは左足を乗せたホールドに腰を近づけます。これにより、支点と重心の距離が縮まるので、立ち上がりが楽になるはずです!

遠回りに感じるかもしれませんが、まずは左へ体重移動を!

2級課題

級者への登竜門となる2級課題。

セッター側の遠慮もなくなってきて、難易度が一気に跳ね上がります。

全完目指して頑張っていきましょう!

白1番


ダイナミックなコーディネーション課題です。

2級に挑める実力があるなら、このコーディネーションを成功させれば完登できるはずです。

1つ目のポイントは、走り出すときに壁方向に身体を引きつけること

横に走り出す意識だと壁から離れてしまうので、壁に入り込むようにスタートを切りましょう。

壁方向に近づきながらの横移動を実現する必要があります。
ホールドを引きつつタイミングよく離すことが重要です。

もう1つのポイントは、左手にあまり頼らないことです。

左手のホールドはブレーキに使っているだけで、プッシュしてさらに距離を出しているわけではありません。

したがって、集中力の大半は右手に注ぐようにして、左手は添えるだけ程度にしてみましょう!

左手を押してしまうと、むしろ壁から突き放されます。

白2番


この課題ではクライミングの基本に忠実になることが重要です

スローパーで構成されたこのルートでは、猫背になったり、肩が上がったり、脇が開いたりすると苦戦します。

その反対に、背筋を伸ばして腰を壁に近づけ、肩を落として脇を締めた状態でホールディングする癖がついていると、安定して登ることができます。

つまり、全体的な登り方のポイントは、”きれいなフォーム”を心がけることです!

腰を詰めて、肘を内側に絞るようにして持てば安定します。

細かい攻略のポイントとしては、3手目のホールドの持ち替えを挙げることができます。

取りにいくときは順手で保持し、右足を上げるときにはラップ持ちに変更するのがオススメです。

最初は順手で保持し……

右足を上げる前にラップ持ちに変更します。

もう1つのポイントは、ゴール手前のアンダーの扱いです。

このホールドを保持するうえで手の力はほとんど必要ありません!

腰を詰めてしっかりとバランス良く立ち上がることで、自然と利くように持つことができます。

したがって、持てなかったり、持てるけれど動けなくなったりする場合は、力の入れ方ではなく保持するまでの姿勢を確認してみてください。

壁に入り込み、両足でしっかり乗れていればあっさり保持できます。

白3番


スラブらしいバランシーな課題です。

ホールド自体は悪くありませんが、ほとんど一直線に配置されており、さらには向きが悪かったり間隔が狭かったりするため、身動きが取りづらくなっています。

最初のポイントはスタートに足を乗せての立ち上がりです。

左手、左足というバランスの悪い配置になっているため、身体が開いて壁から剥がれないように、右半身を壁に寄せる意識で立ち上がります。

身体が開かないよう体幹の力でしっかり耐えましょう。

また、ゴール手前のホールドの扱いにもコツがあります。

このホールドは右側に利かせるようにすると保持しやすく、そのためには身体をしっかりと上げておく必要があります。

立ち上がってしまえば腰が壁に近づくので、フットホールドに乗りやすくなるというメリットもあります。

右手をピンチにしておくと、さらにバランスが取りやすくなります。

しっかり体勢を整えることができたら、最後は右手をプッシュに切り替えます。

懐にスペースをつくって手に足を決めましょう!

かなり狭いので、柔軟性が要求されます。
足を上げきれない場合は膝で乗ってしまうのも1つの手です!

ご要望お待ちしてます!

説は以上となります。

少しはお役に立てたでしょうか?

前回もお伝えしたとおり、好評であればお手本動画の配信と解説を定期的に行なっていきたいと思います。

そのため、ぜひともご感想・ご要望をお聞かせください!

参考にしていただけたときはもちろんのこと、「もっとここを解説してほしい!」といったご要望・ご意見もお待ちしております。

店長
店長

前回に引き続き、みなさまからのフィードバックをお待ちしております!


提供:ボルダリングジムBolBol