【小学生対象】ボルダリングキッズスクールの様子⑦

今回は金曜日16:30からのレッスンをご紹介します。

レッスンは1コマ90分で実力や学年では区別していません。

各コマはそれぞれ自然に個性豊かなクラスになっていきます。



このクラスに在籍するのは男の子4人。

年齢はバラバラですが、みんな男の子という珍しいクラスです。

始めたばかりの子が2人、ベテランが2人と実力的にはバランスがよくなっています。

また年齢も初心者は低学年、ベテランは高学年といい塩梅に分かれています。

今回はスクール新入生への指導方法にスポットを当ててレッスンの様子をご紹介していきたいと思います。

なお、過去の記事ではレッスンの全体像や理念についてご説明していますので、興味のある方はそちらも合わせてご覧ください!



新入生には丁寧なマンツーマン指導を心がけています。

とくに低学年の生徒の場合は念入りにサポートします。

当店のキッズスクールは基本的に生徒の主体的な挑戦を適宜サポートするかたちで進行しますが、不慣れなうちはしっかりと寄り添って、少しずつ当店のレッスンスタイルに慣れていってもらいます。



こちらは徐々に慣れてきた男の子。

もうちょっとでクライマーとして一人立ちしてくれそうです。

だいたい3ヶ月ほどで生徒としては一人前になってくれます。

それ以降は自分で考えて自発的に挑戦し、必要に応じてコーチと相談したりアドバイスを受けたりといったかたちに落ち着きます。

そうなれば継続的にクライミングに打ち込み、自ら成長する姿勢を見せてくれるようになります。

なので、最初のうちは上手になることよりも信頼と安心感の構築を重視して接するように心がけています。

これが過去5年間のスクールの継続から確信した当店のひとつの理念です。



当日は体力測定の日でした。

定期的に立ち幅跳びの記録をとって、瞬発力の成長をモニタリングしています。



ここでも初めての生徒は丁寧にサポート。

とくに低学年だと立ち幅跳びという競技自体が未経験の場合もあるのでお手本を見せつつ一緒にチャレンジします。



言葉ではなかなか伝わりづらいもの。
「先生の真似してね」とお手本を見せます。



手前にいるのはお兄ちゃん。
新入生の弟を兄らしく見守っています。



コーチを仰ぎ見つつ不安げながら挑戦しようとしています。
しっかり目を見てやってごらんと促します。


思い切ってジャンプ!



「けっこう飛べたね」と声をかけると笑顔を見せてくれました



チャレンジ後は記録を記入。
成長を可視化します。




続いては足をつけての懸垂。

クライマーとしての基礎トレーニングであり、ウォーミングアップを兼ねています。

これも最初のうちは難しいので一緒にチャレンジし、適切なフォームを身につけてもらいます。


背中を押して負荷を軽くしています。
やがては手前の生徒のように自分でできるようになります。



レッスン本番スタートです。

用意された練習用課題(ルート)にチャレンジしていきます。

ここでも不慣れなうちはコーチが寄り添って一緒に課題を確認します。


持っているのは壁の地図(トポ)。
使用できる持ち手(ホールド)がどれかを一緒に確認します。



「あれだよね」とコーチに確認。
このコミュニケーションで安心を育みます。



こちらは新人のお兄ちゃん。

高学年ですでに中級者以上の実力者です。

慣れてくればこのように自分で課題を把握し、どう登るのかイメージして自ら挑戦できるようになります。


こちらも同じくベテランの高学年。

傾斜のある壁を力強く登っています。

年ほどすれば体力自慢の大人でもできない動きを見せてくれるようになります。



こちらはふたたび新入生。

まだ始めたばかりの男の子です。



懸命に手を伸ばしますが……



落ちてしまいました。

けれども笑顔で戻ってきます。



難しいと感じたところを微笑みまじりに報告してくれました。

クライミングは失敗が大前提。

ミスをおおらかに受け入れて次の戦略を考える姿勢を一緒に育んでいきます。




こちらはふたたびベテラン生徒。

レッスンも後半に差し掛かる頃、集中力の低下を防ぐために本人の要望に合わせた個別レッスンを展開します。

この日は”ランジ”という壁のなかで跳躍する動きを練習しました。

とくに活発な男の子に人気のあるムーブです。

狙いを定めてタメをつくり……



思い切り足を蹴って手を伸ばします!



こちらもベテランの男の子。

さらに遠い一手ですが……



勢いよく飛び出して……



見事に止めました!




初心者組は壁のなかでドンじゃんけん

公園に設置された平均台などで行なう有名なゲームです。

楽しみながら壁を登るという行為に親しむことができます。

90分という時間はとくに低学年にとっては長いですから、最後まで集中力が切れないようにさまざまな工夫を行なっています。




本人がやりたい練習をやってもらうことも大切です。

本人が挑戦したいと言ってくれたので、ぶら下がってどれだけ耐えられるか計測することになりました。




見事に1分耐えてこの笑顔!

自分がしたいと思ったことで成功するのは格別なようです。




こうしてこの日のレッスンは終了しました。

今回は初心者へのサポートの様子を中心にお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

新しい環境に入っていくときは本人はもちろん親御さんにも緊張感があるかと思いますが、今回のレポートを通じてすこしでも安心感を覚えていただけたらうれしいです。

ご興味のある方はぜひ公式HPもご覧ください!



最後までお読みいただきありがとうございました。

それではみなさん。

ガンバです!


提供:ボルダリングジムBolBol