白熱する小学生たちの戦い!
BolBol Cup 2024 !
前編ではファンクラスからミドル予選までの様子をお伝えしました。
さて。
ここからはコンペ後半です!
エキスパート予選開始ッ!
ついに本コンペ最高峰のカテゴリーがスタートしました。
スラブに設けた1本。
そこそこ難しくつくったつもりが、蓋を開けてみれば完登率は9割超!
例年レベルが上がっているようで見ている方もワクワクさせてもらえます!
保持力も身のこなしも一流な小学生たち。
壁のなかでのフォームもとても綺麗で、大人も見ていてとても勉強になること間違いなしです!
どこを見ても見応え抜群!
スローパーもポケットも容赦なくふんだんに使わせてもらいましたが、選手たちは見事にきっちり保持してみせてくれます!
登っている選手を見守るチームメイト。
ライバル同士でも、日頃は一緒に登っている仲間であるだけに応援にも熱が入ります。
それにしても登っている姿がもう立派にクライマーしていて、なんだか感動です。
本当にこの1年でみんな強くなりました!
外部からコンペ経験豊富な選手も出場して、ハイレベルな登りを見せてくれました。
東京の有名ジム”Maboo”から来てくれた選手!
最難課題に挑戦中!
BolBolキッズも頑張る!
このクラスは内外問わずコンペ経験が豊富な選手たちばかりです!
さて。
予選も終盤に差し掛かろうとした頃、ついに大きな動きがありました。
全完者あらわる!
PUMP2で登っていると言う永谷選手です。
PUMP仕込みの圧巻の登りを存分に披露してくれました!
さらに全完がもう1人!
昨年も出場してくれて、そのときはミドルで優勝した西尾選手です。
妹さんはすでにミドルで決勝進出を決めています。
このあと兄妹そろって決勝戦に挑みます!
まさか全完者が2名も出るとは思っていませんでした。
出場者たちの想像以上の強さに決勝課題を用意したスタッフたちに動揺が走ります(笑)
一方、予選はまだまだ白熱しています。
完登者が登場する終盤戦ですが、ボルテージは上がっていく一方です。
ここからエンジンがかかってくるスロースターターな選手もいたりして、目が離せません。
しかし!
ここで時間が来ました!
ブザー後の最終トライ!
挑んでいるのは予選最難課題ですが、最後まで諦めません!
こうしてエキスパート予選が終了。
最終リザルトは以下のとおりとなりました。
さて。
いよいよ決勝です!
決勝はワールドカップ方式!
課題を直前まで見れないようにいったん控室(アイソレーション)に移動してもらっていました。
その選手たちがいま帰ってきて、これから決勝に挑みます。
決勝進出者たち!
ミドル・エキスパートそれぞれの予選を突破した10名の小学生クライマーたちです。
オブザベーションタイム。
決勝の3課題それぞれを持ち時間2分でオブザベします。
ついに決勝開始ッ!
エキスパートの第1課題を登っているのは玉橋選手で、BolBolのスクールに通ってくれている6年生です。
正対が強く、小学生離れしたスローパーへの保持力を誇るパワフルで活発な女の子です!
下部で少々苦戦するも、2度目のトライで見事ゾーンを獲得。
惜しくも完登とはなりませんでしたが、第1課題から見事な登りでした。
これを一撃した西尾晴道選手!
このあと薄いカチに手を伸ばしてから右手を寄せるのが核心でしたが、彼は非常に機転の利く選手で、すぐさまその難しさを見抜きました。
そこでいま右手で保持しているホールドにトゥフックを決めると、安定した寄せを披露。
そして…
一気に飛び出す!
これを見事に止めて幸先の良い一撃発進を実現しました!
技術もさることながら、これを最初のトライで、しかもこの高度で決めた度胸にも驚かされます。
同じく一撃した永谷選手!
結局この課題の完登者は2名で、どちらもオンサイト。
頭一つ抜けた圧巻のクライミングを披露してくれました!
ミドルの第1課題。
核心部に挑んでいるのは中山選手です。
ここから左上の青いボテを狙いますが、これが相当に悪い!
決勝進出者の強さにビビってさすがに締めすぎた…?
と不安に思っていたら、素晴らしい登りを見せてくれる選手が登場!
西尾澄香選手!
エキスパートで大活躍する晴道選手の妹さんです。
彼女はほかの選手が試さなかったムーブを見せてくれました。
柔軟性抜群のヒールフック!
ものすごい脚が開くので驚きました。
ぐっと寄せる!
柔軟性だけではなくスローパーを強烈に保持するパワーもあるようです。
ここから…
飛び出す!
惜しくもこれは取れませんでしたが、全選手のなかでもっとも惜しいトライとなりました。
続いてエキスパート第2課題。
イマドキなコーディネーションです!
これを唯一オンサイトした選手がいます。
Mabooから来た朝倉選手!
ダイナミックな課題で有名なジムをホームにしているとのことで当初より注目が集まっていましたが、その期待を裏切らないパフォーマンスを見せてくれました。
挨拶がわりの横ランジを…
あっさりクリア!
矢継ぎ早にゾーン取りの横ランジ。
これが核心部ですが…
壁に入りつつ鮮やかに飛び出し…
見事なビタどめ!
まったく危なげのないキレイな止まり方でした。
最後は壁を蹴り上げて…
カッコよすぎる!
見事な一撃でした!!
一方、ミドルの第2課題。
挑戦しているのは加藤選手です。
フットホールドのないトラバースが続くパワフルな課題ですが、フックを駆使して健闘してくれました!
完登者の一人、三好選手!
的確な足さばきとパワフルな保持力でこの課題をきっちりとオンサイトしました。
ほかにも完登者は2名おり、どちらも一撃。
表彰台への分水嶺となる課題になりました。
ついに最終課題!
挑戦しているのはエキスパートの津田選手。
前日は別のコンペを頑張ってきたとのこと。
タフな2連戦を乗り越えて決勝進出を果たし、ここでも見事に健闘してくれました!
この課題を制した晴道選手!
ツルツル面を踏んでガスを利かせてスローパー取りというかなり悪い状況ですが…
しっかりとゴールマッチ!
この課題を登れたのは彼と、永谷選手の2名のみ。
しかもどちらもオンサイトとは恐れ入りました!
2人が強すぎて課題の調整難しかったです(笑)
一方ミドルの最終課題!
挑戦しているのは中屋選手。
予選を全完で突破した実力者です。
自分の上半身ほどもあるスローパーを抱きかかえるようにきっちりと保持しています。
さらに極悪スローパー!
見事に保持しています!!
画像だと伝わりづらいですがかなりの悪さで、これを保持できたのは彼のほかには三好選手のみです。
見事に一撃での完登!
そして勝利の雄叫び!
喜びを爆発させてくれました。
彼のように情熱を思い切り表現してくれる選手はコンペには大変ありがたい存在ですね!
今後の成長がすごく楽しみです!!
さて。
ここでミドルにハプニング!
三好選手と中屋選手のリザルトが完全に同じで1位タイとなってしまいました。
というわけで…
延長戦開始ッ!
エキスパート決勝のコーディネーション課題を利用した、ボルダーバトル形式のスーパーファイナルを行なってもらいました。
すごい盛り上がりました!
当日いてくれた方たちはわかると思いますが、選手二人のトライはもちろんのこと、見ている子どもたちのリアクションが最高で、めちゃくちゃ白熱しました。
そしてやがて……
決着ッ!!
今回は中屋選手に軍配が上がりました!
かくして全競技が終了。
最終リザルトは以下のとおりです。
ミドル決勝
エキスパート決勝
これにて、今回のキッズコンペのご報告は終了となります。
改めまして、このたびはたくさんのご参加、ご声援、本当にありがとうございました!
なお、リザルトは特設ページに掲載中です!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではみなさん。
ガンバです!
提供:ボルダリングジムBolBol