
こんにちは! BolBolです!
突然の生々しい話で恐縮ですが、何事においてもお金についての悩みって避けられないのではないかと思います。
ボルダリングを本格的に始めてみようとする場合も例外ではないでしょう。
「ムダな買いものはしたくない」という不安や、「道具の選び方がわからない」という疑問が、新しい挑戦を始める際の大きなハードルになっている、という場合は少なくありません。

だからこそ、新習慣を始めるための必要最低限にして間違いのない買いものができるのであれば、そうしたハードルを取り払うことができると言えます。
そこで、この記事では賢いお買いものを実現するための情報をご提供します!
必須アイテムは2つだけ
野球におけるバットとグローブ、水泳における水着とゴーグルのように、ほとんどのスポーツには、それをするからには最低限そろえておきたい専用アイテムがあります。
クライミングにおける必須アイテム。
それはシューズとチョーク(すべりどめ)です!
この2つさえあればボルダリングを続けていくうえではなにも問題はなく、これ以外のアイテムはおおよそ贅沢品と言って差し支えありません。
一方で、この2つがなければなにも始まりません。
シューズを履かず。
チョークもつけない。
そんなのは裸眼のまま普段着で海に飛びこむようなものです。
要するにただの自殺行為なので、この2つは確実に用意してください。

シューズの選び方
まずはシューズの重要性についてお伝えします。
ボルダリングといえば腕力が大事だと思われるかもしれませんが、本当に大切なのは、手や腕の力ではなく、足の使い方です。
ボルダリングは「足」の競技であると言っても過言ではありません!
ホールドに足で乗ったり、かかとを引っかけたりすることで、より安定した体勢を実現し、腕の負担を軽減することがボルダリングにおける上達の要となってきます。
したがって、シューズ選びの成否は、ボルダリングの実力や快適さを劇的に左右します!

かくして、シューズ選びが大事になります。
そのために、まずはシューズの種類を知りましょう。
クライミングシューズはじつに多種多様で、初心者のうちはなにを選んで良いのか迷ってしまいますが、クライミングシューズは形状によって、「フラット」と「ダウントゥ」の2種類に大別できることを知っておけば、初心者としては十分です!
フラットタイプの長所
このようにソールが扁平なシューズです。

最大の特徴は、このような形状だからこそ実現する接地面積の広さです。
そこで、たとえばこのように足裏全体で踏みつけるようなフットワークは、フラットタイプが圧倒的に有利です。

また、一般に、後述のダウントゥタイプと比較して、フラットタイプは履きやすい傾向にあるのも特長です。
ダウントゥタイプの長所
先端が細く下を向いているシューズです。
文字どおり、”つまさき”がダウンしているのです。

この形状ゆえに、つま先における細やかなフットワークが可能になります。
それゆえに、たとえばこうした極小の足場を利用しなければならないときに威力を発揮します。

また、課題のグレードが上がってくると、ホールドを「踏む」というよりは「引っ掛ける」シーンが多くなってきますが、こうした「引っ掛ける動作」においてもダウントゥに軍配が上がります。

おすすめのシューズは?
シューズの特徴を改めて確認しましょう。
フラットタイプ | ダウントゥタイプ | |
フットワーク | べったりと面全体で踏むのが得意 | 鋭く点で乗ったり、引っ掛けたりが得意 |
履き心地 | 一般的な運動靴に近い感覚で履きやすい | 特殊な形状ゆえに不慣れなうちは違和感がある |

以上の内容を踏まえたうえで。
初心者にはフラットタイプをおすすめします!
その理由としては、運動靴に近い感覚で履けるので、初心者でも履きやすいことがまず挙げられます。
また、初心者のうちはダウントゥが必要なくらい細かいフットワークをすることが難しいからです。
つまり、初心者がダウントゥを選ぶことはメリットに乏しく、むしろその特殊な形状ゆえの違和感がデメリットとして働くリスクのほうが大きい、ということになるのです。
そこで。
具体的にはUNPARALELのエンゲージを推奨します!

メーカー:UNPARALEL
名称 :エンゲージ
お値段 :12,500円(税別)
こちらはメーカー公認のエントリーモデルであり、価格もリーズナブルで、はじめてのシューズの選択肢としては王道と言えます。
「初心者用」と言われてはいますが、中級者レベルまで幅広く愛用されている商品で、BolBolのお客様のなかにも、実際にこれを購入してまったくの初心者から3級(中級者卒業レベル)まで上達した方がたくさんいらっしゃいます。
つまり、当店のお客様たちによってもその価値が検証された鉄板のアイテムと言えるのです!
サイズ選びは慎重に!
ともすればシューズ自体の選択より大事になるのがサイズ選びです。
一般に、ボルダリングシューズはキツめを選ぶことが推奨されます。
とくに、つま先を余らせるのは厳禁です!
このようなシューズを選んでしまうと、つま先でホールドに乗った際、先端がぐねっと曲がって思わぬ滑落をしてしまい、下手をすれば怪我をしてしまいます。
どんなに性能の良いシューズでも、サイズが不適切だと致命的な使いづらさになってしまいます。
適正なサイズがわからない場合は、ジムスタッフに相談するようにしましょう!


レンタルじゃダメなの?
ここまで購入を前提に話を進めて参りましたが、ほとんどのジムではシューズのレンタルをしています。
そこで、「わざわざ買う必要あるのか?」という疑問を抱かれる方も多いのではないかと思います。
結論から言えば、はじめのうちはレンタルでも十分だけれど、さらなる上達を目指すなら物足りない、ということになります。
レンタル品は”競技用”というよりは”レジャー用”として設計されています。
たくさんの人にストレスなく履いてもらうことに特化しているため、クライミングシューズとしての性能は二の次となっています。

したがって、はじめたてはレンタルでも大丈夫ですが、いっそうの上達を目指すのであればクライミング専用のシューズの購入が望ましいと言えます。
チョークの選び方
続いてはチョークについて見ていきます。
シューズ同様に多様なラインナップが存在していますので、チョークについても主要な2つのタイプを把握しておきましょう。
液体チョークの特徴
液体状態で容器に入っているタイプです。
手につけて、しばらく待って乾燥させることで効果を発揮します。

液体タイプはとにかく持ち運びに便利です。
かさばらないコンパクトな容器に入っており、後述の粉チョークのように飛散してリュックなどを汚してしまう心配もありません。
一方で、乾かす時間が必要になり、使用後すぐには登れない点がネックとなります。
また、一般的に粉チョークと比べて割高です。
粉チョークの特徴
粉末状になっているタイプです。
チョークボールと呼ばれる袋につめ、さらにそれをバッグに収めて使用します。


最大の利点は、つけてすぐに登れることです。
液体チョークとは違って、つけたあとで待つ必要はありません。
したがって、登っている最中にチョークをつけなおしたいのであれば、粉チョーク一択となります。

粉チョークを使用する場合には付属アイテムが別途必要になりますが、粉チョークそれ自体は液チョークに比べて圧倒的に割安なので、総合的なコストパフォーマンスは粉チョークのほうが優れています。
一方で、最大の弱点は持ち運びに不便なこと。
さらに、粉末の性質上、飛散して周囲を汚すリスクがあることです(それゆえ、一部の店舗では使用が禁止されています)。
おすすめのチョークは?
まずは両者の特徴をまとめておきましょう。
一覧してみるとよくわかりますが、両者とも一長一短であることが見てとれるかと思います。
液体タイプ | 粉末タイプ | |
携帯性 | 容器にコンパクトに収まっているし、周囲を汚しづらい | バッグがかさばりやすいし、粉末なので飛び散って周囲を汚しがち |
即効性 | 乾くまでは登れない | つけてすぐに登れる |
コスト | 割高な傾向 | 割安な傾向 |
なので、チョークの選択は完全に好みでOKです!
というのも、初心者のうちはチョークの性能が上達の明暗を分けるという可能性はかぎりなくゼロに近いからです。
上級者となればたしかに自分に合った性能のチョークにこだわっている方もいらっしゃるのですが、そうした判断には経験が必要ですし、初心者のうちはむしろ悩んでいる時間のほうがもったいないと思われます。
とはいえ、「お好きにどうぞ」というだけではちょっと不親切かもしれませんので、当店が取り扱っているチョークを2つほどご紹介します。
1つ目は PD9。
「摩擦力最強」との呼び声高い、人気の液体タイプのチョークです。
こちらの商品は、クライミングだけではなく、ポールダンスやバスケットボールなど他の種目でも使用されているため、滑り止めとしての信頼性は抜群です!

メーカー:株式会社B・S GROUP
名称 :PD9(ピーディーナイン)
価格 :900円(税別)
2つ目は 東京粉末。
おそらくは最もポピュラーな粉末タイプのチョークであり、肌質によってさまざまなサブタイプが発売されている定番チョークです。

メーカー:東京粉末
名称 :東京粉末
価格 :1700円(税別)
というわけで、チョークに関しては、上記のどちらかを購入していただければ間違いはありません!
なお、粉チョークを選択される場合は、付属品としてチョークバックとチョークボールも必要になりますので合わせてご購入ください。


今回はボルダリングの必需品についてご説明しました。
「まずは”かたち”から入る」ことがしばしば重要であるように、マイアイテムを買い揃えれば、クライマーとしてのやる気が一気に高まること間違いなしです!
そこで、クライマーとしての装備を整えたあとは、クライマーとしての実力も身につけましょう!
以下の記事では、お金では買えないクライミング能力を身につけるためのポイントをご紹介しております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、ガンバです!
提供:ボルダリングジムBolBol
