【外岩レポート第19段】瑞牆山 の カンマンボロン



タクマ
タクマ

こんにちは、タクマです


梅雨入りの気配濃い6月9日。

どうにか天候に恵まれたこの日に訪れたのは久しぶりの瑞牆山です。


今回は少数精鋭。

ベテランの常連さんお二人とご一緒しました。


人気のないアプローチを山奥へと進みます。

今回目指したのは初めて訪れるエリア。

アプローチは40分ほどで急登が続くのでけっこう疲れました。



迷いながらもどうにか無事に到着。

カンマンボロンの砂エリアです!



トポによれば花崗岩では日本最難関エリア。

実際、現地でいろいろとルートを確認しましたがどれも上級者向けで、簡単な課題は見当たりませんでした。

後述のように5.11cが当エリアで最も易しい課題です。

5.11cと言えば登れたら十分に上級者。

この事実だけでも当エリアのレベルの高さが窺えます。



こちらがその課題。

”ボロンボロン”(5.11c)です。

すでにぼくが先発しヌンチャクをかけておきました。

現在登っているAさんは外岩遠征の常連で、これまでに何回もぼくと一緒に岩場に出向いてくれています。

Aさんはさすがの実力でこの課題を一撃。

このレベルをオンサイトできれば文句なしに上級者です!



続いてはKさんがチャレンジ。

一撃はかないませんでしたがこちらも見事に2トライ目で完登。

お二人はこれで外岩リードの最高グレードを更新しました!

自分が登りをフォローした2人が強くなってぼくもすごく嬉しいです。



続いては”砂の塔”(5.12a)

また一段と険しい課題です。

さすがの常連さんたちもこの難課題には苦戦を強いられ、残念ながら当日の完登は果たせませんでした。

とはいえ日本屈指の難関エリアでの挑戦はかなりの経験値になったと思います。



そんな”砂の塔”にぼくも挑戦。

かりにもサーティーンクライマーとしてこのくらいで負けていられません。

とはいえグレード以上に手ごわそうなこの課題。

上裸で出陣、本気で挑みます!



序盤はスラブ的な構造が続きます。



中盤からはパワフルなパートが展開します。



ついに終了点。

最後のクリップをかけて……



完登できました!

とはいえ、じつは1回落ちています。

最高グレード5.13c/dのぼくが落とされるということで、思ったとおりグレード以上に歯ごたえのある課題でした。



このあと、5.13aの高難易度を誇る”LOL”にも挑戦してみました。

バラシができないか挑みましたが、やはりかなりの難易度でした。

こうしてこの日の挑戦は終了。

初めてのカンマンボロンは居心地もよくて高グレードしかないので、今年の目標課題を探しにまた通いたいと思わせてくれる場所でした。


提供:ボルダリングジムBolBol