今回は「The North Face Cup2026」のトライアウトに参加するために行なった遠征のご報告です。
小学生から中学生は出場カテゴリーが学齢に応じて自動的に定まるため、本来はこの企画に参加する必要はありませんが、今回は目指すべきレベルを確認し、経験を積む目的で、有志に参加を呼びかけました。

ベースキャンプ入間店!
”生けるレジェンド”平山ユージ氏が主催し、国内の一流選手たちも頻繁に足を運ぶ、日本クライミング界のメッカです!
トライアウトの会場は全国に複数箇所ありますが、今回は本戦大会の会場でもあるこの場所を選んで挑戦します。

挑戦前に記念撮影。
現地で急遽、BolBol以外の所属選手も一緒に登ってくれることになりました。
とくに写真中央で落ち着いた微笑みを向けてくれているのは、Division1に出場する高校生のルイ選手です!
たまたま居合わせたキッズスクールのOBである彼にも、一緒に映ってもらいました。
彼の優れたクライミング技術をちょくちょく盗み見ながら特訓していきたいと思います!

まずはウォーミングアップ。
メインウォールの上部に展開する中二階に設けられたまぶし壁を利用させていただきました。

いざ出陣。

挑戦すべき課題番号の確認。
今回うちから参加したのは、小学3年生と4年生がそれぞれ1人ずつ、中学生が2人。
「U10」は「Division5」
「U15女子」は「W’s Divison2」
このような対応になっているだろうと踏んで、挑戦してもらいました。

オブザベの時間。
本番を想定し、トライアウトの制限時間120分からは独立して設けました。

いよいよ挑戦開始!
まずは小学4年生が3級課題を一撃していきおいをつくってくれました。

こちらは中学生の先輩。
得意系の課題をあっさり一撃。
とはいえ、まだまだ難しい課題がそろっていそうです。

奮闘中なのは小学3年生。
この課題はみんなでセッションすることになりました。
想定と思しき横へのトラバースがどうしてもできなかったため、みんなで別ムーブに挑戦しているところです。

ついに目的のカチにふれることに成功!
ここから左手をプッシュに切り替えたいところでしたが、腰が上がりきらずあえなくフォール。
とはいえ、先輩の奮闘はセッションを盛り上げてくれました!

終了後の反省セッション。
冒頭でご紹介したルイ選手に、完登者が現れなかった初段スラブのお手本を見せてもらいました。

拍手する後輩たちのもとへ颯爽(?)と帰還した先輩。
微笑んだ口元に人の良さが出てますね笑
ルイ選手、ご協力ありがとうございました!!
ここからは引率者の所感。
今回の出題は、ある意味ではとてもクラシックだったように思います。
奇抜なムーブは見当たらず、ダイナミックな動きにしてもオーソドックス。
そのなかで、クライマーとしての基礎的な保持力や牽引力、重心の位置や軌道、姿勢を最適化する繊細な制動力とオブザベーション能力が求められたように感じました。

とくに苦戦を強いられた中央のバルジ。
高出力を要求されることは大前提として、1級以上になると「動きづらい」・「力が出しづらい」という課題が多かった印象です。
「地味な難しさ」への対応力が勝敗を分けるのだと、改めて痛感しました。
「持てさえすれば動ける」とか「距離さえ出せれば止まる」、あるいは「奇抜だけど分かればできる」と言った内容の課題はほとんど見当たりません。
身体を細かく器用に扱う能力や、ポジションへの深い理解を求めてくるような良問がそろっていました。
今回の学びを踏まえて、選手養成プログラムであるボルダリング部の練習内容を再検討して、本番を目指していきます!

こうした壁の特殊な形状にも慣れていく必要がありそうです。
さて、今回のご報告は以上です。
予選会本番まで、さほど時間はありません!
今日の経験を活かして、見えてきた課題に対してできるかぎりのことをしていこうと思います!
それではみなさん。
ガンバです!
提供:ボルダリングジムBolBol




