【ボルダリング部レポート】神奈川カップ2025のご報告(前編)

今年も来ました!

神奈川カップ!

代表選手の選考会を兼ねている、県内屈指の実力者たちが集結するクライミング協会の公式コンペです。



当日は快晴の空!

大会は2日間にわたって行なわれ、初日にあたるこの日は代表選抜を賭けたエキスパート部門の競技が行なわれます。



競技前に課題をオブザベ。

前面ウォールはこんな感じ。

大会のために持ち込んだと思しきホールドもちらほら見受けられます。

ワールドカップでも使われているような極悪ホールドに選手たちはどう立ち向かうのか今からドキドキです!



こちらは施設の裏側。

観戦しづらいためか、例年だと裏面の難易度が控えになっていますが今年はどうでしょうか。



裏面の入口付近はウォームアップエリア。

競技前に選手たちはここで壁を使ってウォーミングアップができます。



ボルダリング部の先輩・後輩。

BolBolを背負って頑張ってくれます!



高校生クライマーたち。

中央2人はボルダリング部に所属はしていませんが、当ジムのキッズスクールOBでボルダリング部の練習に今でもたまに顔を出してくれています。

2人ともノースフェイスカップ本戦経験者、すなわち全国レベルのツワモノです!



さて。

嵐の前の静けさもつかのま、いよいよ会場がざわめいてきました。




女子の競技開始!

中学3年生未満のジュニアカテゴリーと、それ以上の選手が挑むカテゴリーが同時に行なわれます。



ボル部からは4人が出陣!

中学1年生から3年生までの女子部員が挑みました。

登っているのは後輩の1年生。

エキスパート初挑戦を先輩の2年生が並びながら見守っています。



ピンチの連続するパワフル課題。

エキスパート部門は容赦のなく女性離れしたフィジカルを求めてきます!



奮闘する1年生。

とても小柄で、しかしながら抜群の保持力を誇る彼女は森秋彩選手を彷彿とさせます。

ボルダリング部期待の新人です!



今回の最年長メンバー。

中学3年生です。

昨年まではジュニア部門決勝の常連でしたが、今回からは成人に混ざって競い合いました。



本人は最近クライミングに低迷を自覚しているようで、今回も本領を発揮するのに苦戦しました。

とはいえ、過去には全国大会も経験している実力者である彼女。

低調とはいえ、着実に積み上げてきた技術を駆使してキレイなクライミングを見せてくれます。

競技者として活動していくうえでブレやムラはどうしても出てくるもので、中学生ならなおさらでしょうが、さまざまな葛藤を抱えながらも挑戦を続ける姿勢は尊敬に値します。



さて。

そうこうしているうちに競技も中盤に差し掛かります。

各選手、身体が良い感じに温まったのかギアを一段と上げてきました!




こちらは中学2年生。

部内で行なうさまざなな実力測定においては大幅に成績を伸ばしてきています。

そろそろコンペの成績がついてきても良い頃!



挑んでいるのはボス課題の1つ。

決勝に進出するなら登っておきたい課題ですが、2つの極小ホールドで構成されたピンチが極悪です。

まずはこれをきっちり保持してゾーン獲得に成功しています!



極悪ホールドを保持した状態から足の入れ替え。

なにげにやっていますが、左の保持にかかる負担は強烈なはずです。



体勢が整ったところでトップを見据えます。

保持が悪いなか、小柄な彼女にとってはかなりの距離に感じるはずですが……



飛んだ!!



取った!!!

たいへん盛り上がった瞬間です。

日頃の練習の成果が出た素晴らしい完登でした!



こちらも中学2年生。

昨年のエキスパートジュニアでは惜しくも予選敗退でした。

この1年で経験も実力もさらに伸ばしてきただけに、初の決勝進出を果たしたいところ!



バランスの悪い垂壁課題。

本カテゴリーのボス課題の1つです。

左手のスローパーの向きと持ち感が悪いため、ここからは一気にいく必要がありそうですが…



意を決してマッチ!



そのまま飛び出す!



大きく振られますが…!?



耐えました!

見事に完登です!!



この完登が大きな加点となりました。

彼女は見事に決勝進出

このあと決勝戦に挑みます。



というわけで。

女子の競技が終了しました。

矢継ぎ早に次の競技が始まります!





男子の競技開始!

こちらもエキスパートジュニアとエキスパートの同時進行です。

とはいえ今回BolBolからジュニア部門に参戦した者はおらず、全員が神奈川県の最強クライマーたちがひしめくエキスパート部門に挑戦しました。



早くも最難課題に挑戦中!

登っているのはボルダリング部のエースです!

受験を終えたばかりの高校1年生ですが、昨年にはエキスパートジュニアで優勝を果たしている実力者。

ブランクを感じさせない登りで堂々と強傾斜に挑んでいます。



エキスパートにふさわしい複雑なムーブ。

足のフックをしっかり利かせて空中で身体を反転させ、ゾーン獲得を狙いにいきます。



難しいフットワークもさることながら、保持感も激烈に悪そうです。



ようやく体勢が整いましたが、ここからのゾーン取りがまたぞろ極悪。

直線距離にすると大したことなさそうに見えますが、傾斜と保持感がきついためにクライマー目線だと恐ろしいものがあるでしょう。

チームのエースもこのゾーン獲得には苦戦しました。

じつは大会直前に足を痛めてしまっていた彼。

かなり苦しい闘いだったはずですが、それを感じさせない不屈の姿勢はさすが優勝経験者です!




こちらも高校1年生。

昨年は一般中学生で優勝を果たしたこともあり、今年からはエキスパートに挑戦です。

いきなりの県内ハイエンドな競争に苦戦しましたが、最後まで挑戦し続けてくれました!




コーチも白熱!

教え子たちといっしょに頑張りました。




こうしてハイレベルな闘いが続きましたが、残念ながら決勝戦に進めた選手は不在。

最高位は28名中13位で、決勝進出ラインである8位以内には届きませんでした。

これからの1年で受験ブランクから脱し、さらに上達して再挑戦ですね。




決勝戦の準備が始まりました。

選手たちはすでにアイソレーションエリアに移動しています。



決勝前の空模様。

雲行きが若干怪しくなり、嵐の前の静けさといった様相です。



女子選手たちのオブザベ開始!

いよいよ決勝戦が始まります。





ついに女子決勝開始!

エキスパートジュニアの第1課題は垂壁に設けられたバランシーなルート。

ムーブ自体はシンプルですが、持ち感と足場が悪そうです。

ゾーン獲得は手堅く一撃で決めましたが、惜しくも完登はなりませんでした。



第2課題は強傾斜。

パワフルなうえにゾーン付近のホールドの配置がやや複雑で、ムーブ選択に悩まされました。

これもゾーン獲得には成功しましたが惜しくも完登はならず。

苦手な傾斜壁でしたが善戦しました。



最終課題はスラブ。

アンダー気味についた持ち感の悪そうなホールドをきっちりと攻略して、1回目のトライでゾーン獲得に成功。

しかしその後の処理に苦戦して一度落ちてしまいます。



落ちてしまってもこちらの声援に気づいてにっこり。

練習中から笑顔を絶やさない彼女。

いつも楽しそうで応援したくなる選手です!



ふたたびゾーンまで高度を上げます。

今回は足を先行させることできっちり保持できています!



薄いボテですが、しっかりと踏んでトップを取りに行きました!



見事に完登!

初めての神奈川カップ決勝を完登締めで終えることができました。




さて。

この日の挑戦はすべて終了。

唯一の決勝進出者となった中学2年生は表彰台にこそ届きませんでしたが、初めての決勝進出という結果を残し、日頃の練習による成長を大いに感じさせてくれました。




今年はジュニア部門を卒業する者が多く、前年までとは比べものにならないハイレベルな競争を体感することができ、これは良い経験だと思います。

創部5年目を迎えて、ボルダリング部も新たなステージを迎えているようです。

これからは一段と高い意識を持った競技者チームとして、練習に励んでいきたいと思います!





次回は2日目をご報告!

一般部門に出場した部員たちが活躍します。

実力的にエキスパートよりは控えめとはいえ、あくまで年に1度の県大会ということでそれ相応の実力者たちが集っていました。

ぜひ後編もご覧ください!

【ボルダリング部レポート】神奈川カップ2025のご報告(後編)
年に1度の公式大会。神奈川カップ。前回の記事では2日間にわたって行なわれる本大会の初日の模様をお伝えしました。今回はご報告の後編。2日目の競技をお伝えします!大会2日目はあいにくの雨。運営の方たちが用意してくれたテントのおかげで、観戦は比較...




それではいったん失礼しましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではみなさん。

ガンバです!

応援に来てくれていた小学生2人組。
翌日は選手として参戦します!

提供:ボルダリングジムBolBol